引っ越し大名!のレビュー・感想・評価
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表面だけサラッと撫でただけ
原作未読です。原作では各キャラの性格、行動をもっと描写しているかもしれませんが、映画ではそれは感じられませんでした。
高橋一生演じる鷹村が、星野源演じる片桐を引っ越し奉行に推薦する理由もよく分からん。高畑充希演じる於蘭(以前の引っ越し奉行(故人)の娘)の設定もあやふや。
引っ越しの知識が無い片桐がアタフタして何も進まない(切腹寸前まで追い込まれる)が、当初、亡き父を評価せず、業績を横取りした上士を恨んでいたが、片桐の真摯な姿勢に心動かされて、父の残したマニュアルを持って来るとドンドン引っ越しが進む。
でも、この時、於蘭は藩とは父の死により関係無い人間。それが、実質引っ越しを指揮している。
うーん、誰か以前の引っ越しを覚えている人間が居て、於蘭の父が実質取り仕切っていたのだから、何か資料を残しているんじゃないか?と最初の段階(誰が奉行をするか決める時)で言い出さないかなぁ。シングルマザーの於蘭が今までどうやって生活してきたのかも不明だし、引っ越し指揮していても賃金は貰ってないだろうし。
しかも、何故か突然に於蘭が歌いだすシーンもあるし。
終盤、感動系に話しを振ったけど時すでに遅しって感じ。
夏の終わりに見るのに丁度いい作品
何か見ていると夏の風物詩みたいなのが頭によぎる。
例えると、もう夏休みも終わりか...というかんじの劣等感がズンズン沸いてくる。
そもそもなんかこれはレビューじゃないが...
終わり方が面白い。
やはりこういう映画は面白いようだ。
引っ越しは艱難辛苦!
Amazon Prime Videoで鑑賞(レンタル)。
原作(引っ越し大名三千里)は既読です。
国替えを命じられた姫路藩の引っ越し奉行に任じられた気弱な藩士・片桐春之介(星野源)が、仲間たちと共に奮闘する姿を描いた時代劇エンターテインメント。
参勤交代にしたって、赤穂浪士の討ち入りにしたって、先立つものは金、金、金。いつの世も銭がいるのです。藩が引っ越しするにも、もちろん金かかりまんねん!
幼馴染みの鷹村(高橋一生)の推挙によって半ば強引にお役目を任された春之介。国を丸ごとお引っ越し、しかも祿は半分以下に減らされる。いったいどうすりゃいいのか。徹夜で考えどもいい知恵はいっこうに浮かばず…
無策の春ノ介が頼ったのは前引っ越し奉行の娘・お蘭(高畑充希)でした。はじめは父親の手柄を上士に横取りされたことからけんもほろろな対応でしたが、春ノ介の真面目で正直な心根を知って、協力してくれることに!
仲間が集い、ついに始動した一大プロジェクト。しかし、一筋縄ではいかない。前引っ越し奉行が遺した指南書を元にギリギリまで経費を節減するため、藩士には家財道具の半分を処分するように言い渡すなど工夫を凝らす。
なれど反発は免れず。周りに示しをつけようと大切に管理して来た書物を選別し、殆どを火にくべて処分した春之介。私も本好き故、その断腸の想い、よぉく分かりますよ…
さらに、祿高が加増された暁には再び召し抱えると云う条件で殆どの藩士をリストラ。リストラされた藩士は各々の土地に留まり、百姓として生活していくことになりました。
多くの困難を乗り越え、己に自信を持てるほど強くなった春之介は固い決意と人々の想いを胸に任務をこなし、いざ引っ越し当日、意気揚々と進む行列に刺客たちが乱入して…
星野源はひ弱な役がよく似合う。しかも童貞臭が濃厚に漂う役が。でも、やるときはやる男な役でもあることが多い!
「地獄でなぜ悪い」然り「逃げるは恥だが役に立つ」然りで枚挙に暇無し。今後もドシドシ映画やドラマに出て欲しい。
剛の者の役に正反対なイメージの高橋一生をキャスティングしたのもニクい。めちゃくちゃ合っていました。声もちゃんと張れていたし、殺陣もキレ味抜群でした。
クライマックス、刺客の襲撃に対して、やっと俺の出番だ、待ってましたとばかりに大立ち回りを演じてくれました。
金は必要だけど、最後に物を言うのは人の想いだ。
[余談1]
西村まさ彦、こう云う時代劇に出過ぎな件…
[余談2]
タイトルは「引っ越し奉行!」の方が良かったかも?
[以降の鑑賞記録]
2023/06/18:痛快時代劇シネマ(テレビ大阪)
※修正(2023/06/18)
今、調子にのって私と…(笑)
主人公片桐(星野源)が月代もないこじゃれた頭なのでどうなることか?と思って観たが脇を固める面々やワンシーンにも見かけた俳優を配してのコメディは楽しい。
映像的に綺麗すぎる気がしないでもないがリアリティーなどどうでもよい程度に楽しめる。
侍社会の窮屈さも上手く面白みを持たせており、サラリーマン化した根性のない侍たちは邦画コメディに良く合っている。
幼馴染の鷹村(高橋一生)のチャラさとアホのような豪胆さも片桐と相反してインパクトがあった。
年増好きと言うのも面白い。
於蘭(高畑充希)が子連れの出戻りで生き生きしてたのも良かった。片桐のプロポーズ擬きが強引にプロポーズに切り替わっていく件は笑えた。
このままラストまでコメディで行くのかと思えば公儀に通じて裏切る者も現れ、襲撃されるなどのチャンバラ要素も盛り込んでいる。
しかしあの後さらに国替えを強いられるとは、色恋の恨み恐るべし。やはり松平の殿は一晩お付き合いするべきであったか?
引っ越し:インポッシブル!?
土橋章宏脚本による時代劇はユニークな題材のものばかり。
参勤交代を面白可笑しく描いた『超高速!参勤交代』、凡作だったが日本初のマラソンを描いた『サムライマラソン』。
本作では、時代劇でお引っ越し!?
徳川の時代。要所要所の藩を守る為行われた大お引っ越し、“国替え”。
生涯に7度もの国替えを言い渡され、“引っ越し大名”と呼ばれた松平直矩。
これらはノンフィクションで実在の人物だが、本作はフィクションを交えモチーフに。
てっきりその直矩が指揮して大お引っ越しするのかと思ったら、別の総責任者が選ばれる。
その大任を託されたのが…
書庫番の片桐春之介。実在の人物ではなく、オリジナルのキャラ。
“書庫番”などと呼ばれているが、今で言うと引きこもりの漫画ヲタクと言った所。
蔵書にこもり、書物ばかり読み耽っている毎日。
人付き合いも苦手。他人とまともに喋れない。
付いたあだ名が、“かたつむり”。
そんな彼が大任に…いや、半ば押し付けられ、“引っ越し奉行”に。
大丈夫…?
大丈夫な訳無い!
姫路藩から豊後・日田(現在の大分県)へ。移動距離は600キロ!
藩士だけの単身赴任ではなく、家族含め総勢約1万人!
出来なければ、即切腹。
気弱なヲタクくんには卒倒しそう。さあ、どうする!?
無論、一人では出来ない。
まず、前任の引っ越し奉行に話を聞きに行くが、度重なる激務ですでに他界。娘の於蘭に最初は邪険にされるが、春之介の人柄に心を許し、父のノウハウで力を貸してくれる事に。
幼馴染みの武芸の達人、鷹村も協力。(イイ奴だけど、彼が断って無責任に適任者が居ると言ったからやるハメになったんだけどね…)
助けを借りて、いよいよ本格的に任に当たる。
自分も引っ越しした事あるので分かるが、とにかく大変!
全てを持って行く事は出来ない。お金もかかる。
それが藩もろともとなると、無理難題が山ほど。
一つ一つの難題を、知恵と工夫で策を練る。
運ぶものを減らす為、不要なものは捨てたり、お金に替えたり。
それは誰であろうと例外ナシ。
春之介も断腸の思いで蔵書の大半を火にくべる。
この時、嫌味な上役が高笑い。
…しかし、この上役に一休さんばりの方法でやり返す。痛快!
藩は国替え続きで困窮。
国替えには大金かかるが、とてもとてもそんなお金は無い。
勘定頭の助言で、足りない分は商家から借金。
勘定頭が協力してくれたのも、商家が費用を出してくれたのも、これまた春之介の人柄に惹かれて…。
今回の国替えは、石高が15万石から7万石に減封。
分かり易く言うと、大きな会社が小さな会社に。
つまり、全員を今まで通り雇ったままは無理。
この時代にもあったリストラ…。
独身者に対象を絞り、藩士から百姓へ、その非情な通達役も務める春之介。
激昂する者、悲観に暮れる者らが続出…。
心が痛い。が、春之介は約束する。
「元の15万石に加増が戻った時、必ずお迎えに上がり、再び召し抱えまする」
それは、いつの事になるのか…?
本当に叶うのか…?
しかし、春之介は決して…。
春之介という人物像に魅了される。
最初はダメ男くん。
悪戦苦闘しながらも、創意工夫。書物で得た知識で頭も良く、機転が利く。
内面も成長。
もう、かたつむりじゃない。
星野源が好演。
周りも個性的で、中でも、幼馴染みの鷹村役の高橋一生が豪腕な藩士役で新鮮だった。
時代劇は手掛けていたが、犬童一心監督にとっては初と言っていいくらいの本格コメディ。
そこに、ミュージカルやBL要素まで…!?
実は当初はさほど期待してもなく、序盤もイマイチであった。
無理難題の国替えの裏には陰険な上役の仕返しや定番の裏切り者、一応時代劇らしいチャンバラシーンもあるにはあるが、お供え程度。
策を凝らした国替え大作戦が始まってから面白くなってきた。それに加え、
国替えが成功しても、功績は残らない。手柄は悪い上役が横取り。
パワハラ、リストラ、断捨離…現代にも通じるテーマやヒント。
ヲタクくんがみるみる才を発揮して、女性とも出会って幸せを手に入れ、出世もして…と、ご都合主義ではあるが、それすら爽快。
ラストは念願叶う。
決して忘れなかった元藩士を迎えに行くが、戻る者も居れば、百姓として残る者も。その時の田の美しさ、空の青さ、彼らの笑顔が何と晴れ晴れ!
“全員”が集っての「お帰りさないませ」。
最後は意外や感動。
思ってた以上の良作好篇。
作品や春之介も含め、大義であった。
現代の経営策や引っ越しに繋がる面白味
1682年 越前松平家が国替えにて播磨から豊後へ引っ越ししなければならなくなった。
その土地は石高が今の半分。
藩主&家来丸ごと引っ越しなので事前かつ経済的にかなり切り詰めなければならない状態。
そんな遠方引越しの采配を任されたのは書庫番の片桐だった。
星野源のよそよそしさと引越しへのあわてぶり。
時代劇コメディである。
収支見直し、整理整頓策、金策、リストラ策(新型コロナ→ロイヤルリムジン策を思い出してしまった)で今を乗り切ろうとする姿は共感出来るし、理不尽で融通効かない上司をギャフンと言わせる所にも面白味がある。
上手く時代劇に現代風を取り入れた感たっぷり。
しかし、アンパイ過ぎた面もあり。
星野源、高畑充希以外の俳優が少ししか活きていない。
高橋一生は引越し中アクション用か?
濱田岳の無駄遣い。
新型コロナのこの社会情勢だからこそ、個人的に面白味も少し増えたとも思われる。
何かと言えば腹を切れと言われる江戸時代。
切れとまでは言わないが、そんな覚悟でやれてる役人が今何人いるだろうか?
新型コロナ危機で経済が疲労しているからこそ観てもらいたい映画である。
おひっこし〜
あの時代で引越しに必要なものは体力や力だけではなかった!技術や知識を駆使し、切らざるを得ない人員に丁寧に説明することで反感を買うこともなく、、素晴らしい!しかし、こんな大名がいたのかっ?!はて??
いろいろ混ぜ込んだ作品
まずは、土橋先生(脚本)の博識にはいつも脱帽する。
イジるためには、歴史を深く知っていなくてはならないというのが学校の教えなので、
ここまでイジり倒せるってことは、
もはや実体験じゃね?と聞きたくなるほどwww.
単なるコメディではないのは解ってましたが、
まさかの高橋一生でしたね!
あんな華奢な役者さんが、
物凄い豪傑に空目する不思議。
がもちゃん(凪のお暇)…だよね?(震)
今回はキャスティングにもザワザワがありましたが、
私としては、まあまあ満足。
そして、ラストでしっかり泣かせるあたり、
ずるい!!www
でもってエンドロールでびっくり!
おいおい、振付と作詞は野村萬斎さんでしたか!!
どうりで狂言ぽいと思いました。
脚本家の登竜門、城戸賞入選作品が即映画化、そこからスルリとてっぺんまで登っていってしまった先生なので、
今後も楽しみな脚本家なのです。
満足できる映画
とても感動した。
笑いもあり、最後はスッキリした気持ちになれる。
家臣達がお役御免を通告され、農民になる場面を見ると歴史は人のお陰で成り立っているものだと痛感させられた。星野源演じる片桐と周りの人たちの絆もとても見応えがあり、キャストも豪華で、素晴らしい映画だった。
前半が間延びして面白くない。
なぜかすぐに腹を切れやらホモ(男色)やら、キャストの魅力が薄いのも相俟って面白くない。後半からはようやくストーリーが立ち上がってくるが…繰り返し見たいとは思わない。
ラストシーンで無理やり武士の忠義をとってつけた感じ。
オタクだってできるもん
原作未読で鑑賞。
主人公の成長っぷりが凄い。
引きこもりのコミュ症のオタクがお嫁さんももらって国を動かしていく中心人物に…
オタクかつ第一線で活躍する星野源さんが演じるからまた説得力がある。
時代劇が苦手な人でも楽しめる作品。面白かった。
誠実
書物に精通し、人付き合いは苦手だけど、知識や知恵で難色を切り抜けるという設定のはずが、ここ一番という所は、他人の支援や誠実さで切り抜けていくばかりで、才能を発揮する場面が少なかったのが残念。
途中からは、普通にコミュニケーションが取れる普通の人になってた。。
かたつむりでございます星野源
かたつむりでございます星野源
ドタバタ喜劇時代劇
いきなりの衆道…もとい国替えの御触れで大混乱。
いつの時代も嫌な仕事は末端に押し付けられるものである。
大役に抜擢された星野殿、いや片桐殿。
もし何の官職もない穀潰しがいきなり奉行になったら、というドリフのコントのような無茶振り。
その突拍子も無いロケットスタートが時代劇とは思えないテンポ。
時代劇は往々として現代では馴染みのない文化を説明しないといけないのでどうしても退屈になりがちであるが、この作品が伝えたいものは現代との相違ではない。
風呂に入り酒を飲み腹が減ればまんじゅうを頬張る。そこにあるのはまさに現代の日本そのもの。
そして現代でもミニマリストだの断捨離だのが叫ばれる世の中、自分も引っ越しの時は頭を悩ませた経験がよぎる。
覚えていないのですから必要とは言えませんね、見切ります!
なんとも小気味の良いセリフ。
そして自ら断腸の思いで書物を焼く。
当時はブックオフなんてなかっただろうし売るのは難しそうだな。
そしてもう1つ大事なのが予算である。
借りて仕舞えばこちらのものじゃ!とお代官様。
よってどこの商家も首を縦に降らない。
こちらも無責任な現代の政治とよく似ている…
お金にだらしないのは世の常なのか。
結局片桐殿が土下座して情けを誘うのであった。
それでも足りない予算はお役目御免、リストラである。
帰農せざるを得ない武士は辛いもの。
まるでプロ野球の自由契約に通じるものがある。
まさにこの作品は時代を超えたドラマと言える。
そしていざ出発の日。
待ってましたとばかりに悪党出現。
お約束の展開に高鳴る期待。
家宝をここぞとばかりにふりかざし敵をバッタバッタと薙ぎ払う鷹村殿。
傷一つ付けてはいけないものを惜しみなく使えるのは何だか得した気分だなあ。
取っておいたお気に入りの高い酒を一気飲みするかのようだ。
それにしても美味しいところを全部持っていくのはズルい。
そして大団円。
星野さんは下手なタレントより演技が光りまさにハマり役だった。
全体的に無理な配役がなくまとまった作品でオススメ。
時代劇ねえ
こう言う形でしか時代劇は生き残れないのかな。
凄く淋しくなる。
キャストについて、星野源、高畑充希は良かった。
高橋一生は、無理している感が否めない。こう言うコメディは向いていないのでは?
濱田岳は好きな俳優なんだけど、コメディはいつも同じに見える。
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