劇場公開日 2018年6月16日

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「思い込みの記憶に観客も翻弄される」傀儡 ローチさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5思い込みの記憶に観客も翻弄される

2018年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

学生映画の卒業制作ということだが、最近の学生映画は技術的にこんなに高いのかと驚いた。脚本もすごくよく書けている。

本作を観る上で大事なのは、主観と客観の視点。映画は主人公の主観の世界を見せているのか、それとも客観を見せているのか、留意しながら観ると良い。

同じ現実でも観る視点、あるいは信じるものによって見え方が変わるということを見事に描いており、その視点の移動のあり方に現代的な感性を感じさせる。

人の記憶の信用のおけなさを描いた作品は数多いが、これはそのことを、観客にかなり実感を持って与えることができているように思う。繰り返される食卓の奇妙な違和感が見事。

杉本穂高