フィセント・ファン・ゴッホ 新たなる視点のレビュー・感想・評価

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4.0ゴッホの人生を振り返り、そのひととなりから作品を理解するための一助

2018年10月19日
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鑑賞方法:映画館

テオへの手紙やヨーロッパのゴッホを研究する各所の美術館の学芸員や画家等の解説を交えながら、ゴッホの人生を辿る映画です
人生のこの時に彼はどのように感じ生きていたのかを踏まえて、その時に描かれた作品が紹介されますが、その作品自体の解説などは余り触れませんし、第一網羅的に彼の主要作品を紹介するものではありません
あくまでもゴッホという画家の人となりを知り、これから彼の作品をより詳しく楽しむための基礎として役立とうという製作意図と態度で統一されています
前半の画家となるまでの話はいささか退屈で正直眠気を催しましたが、後半特にパリに出て来てからは俄然面白くなります
彼のゆかりの場所は実際の場所のロケもされており、なるほどというシーンもあります
それにしてもゴッホに扮する役者のそっくりさんぶりったらありません
芝居といったものはなにも無いのですが、ただ虚空を見つめる、パイプを燻らす、手紙を書く
それだけのシーンが時折挿入されますが、あたかもあの絵の本人が映画に出演してるかのようでした
ゴッホの絵をこれこら観る機会がある方は予習として、ご覧になられた方は復習と余韻の反芻用に本作をご覧になられると良いと思います

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あき240