劇場公開日 2019年1月19日

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「戦争の不条理さに胸を突かれました」バハールの涙 ホワイトベアさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5戦争の不条理さに胸を突かれました

2019年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ISと闘うクルド人女性戦闘員とその部隊を描くヒューマンドラマ。ISの残虐さ、特に女性に対する卑劣な暴力は既に数多の報道で知られているところですが、ISに囚われながら奇跡の生還を果たしたクルド人女性バハールが、兵士になってISの掃討に身を捧げる姿を報道者目線で描いてくれました。作中の戦闘シーンは思いのほか地味ですが、案外それが現実なのかも知れません。しかし、明日も生きていられるのか分からない、ヒリヒリとするようなリアルな戦場の緊張感は十分に伝わってきましたし、命からがらやっとの思いでISから逃れてきたのに、今度はより一層危険な戦場に向かう彼女の生き様を見ていると、彼の地で現在進行形で起こっている事柄の不条理さに本当に胸を突かれる思いがしました。

ホワイトベア