配信開始日 2018年3月30日

「現代の映像技術で甦ったSFカルトムービー!」タイタン よんしんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5現代の映像技術で甦ったSFカルトムービー!

2018年9月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

単純

これ、要は「~男」や「~人間」といった往年のSFカルトムービーを現代の映像技術で製作した作品です。
むかーしドキドキしながらよく観たあのテイストを、かなーり真面目に作っています。

人口増加により、このままでは地球に住めないと、土星の衛星「タイタン」に新天地を見出だします。しかし人の住めないタイタンを人の住める地へテラフォーミングするのではなく、人をタイタンに住めるよう人体改造をして送り出そうという計画に選ばれた兵士達のお話です。

主演は一時名を馳せた(二度の逮捕でここのとこ元気のない)サム•ワーシントンですよ。
仕事選べよ!ってツッコミたくなります。

というか、最初っから最後まで全編ツッコミどころ満載ですw

生き残れるかもわからない、生きて帰ってこれるかもわからない、しかも人体改造されちゃう兵士たちはなぜか皆家庭持ち。
人体改造するってイメージ映像まで見せてるのに、なぜか協力的で献身的な家族たち。
いや、人体改造されちゃうよ?って言われても無事に帰ってきてもとの生活にもどれるだろ?と信じてる兵士たち。

もう、真面目に脳天気に往年のSFカルトムービーを踏襲してくれています。

こんなん絶対映画館に行かないよ!という作品を、真面目に丁寧に作り上げ、そしてネットフリックスでしか観られないという優越感を添えて見せてくれる作品です。

残念なのはこの映画を、いったいどうなるんだろうと真面目に観てしまった自分です。
いや、こんな真面目に作られた映画が、まさかこんな安易なストーリー展開をするはずないだろ?という期待をちゃんと裏切ってくれます。
この作品は、ワイワイつっこみながら観たほうがきっと楽しいんじゃないかと思います。

とまあ、真面目に作られたおバカ映画でしたが、見終わったあと不思議と嫌な気持ちにならず、よくこんな映画を真面目に作ったなあ…、と感心させられ清々しい気持ちにさせてくれる作品でしたw。

よんしん