劇場公開日 2019年2月8日

「女の子ハートよ永遠に。」21世紀の女の子 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5女の子ハートよ永遠に。

2019年5月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「ガキンチョメンタル」が男のDNAレベルの話であれば、「女の子ハート」が女のDNAなんだ、と納得するための117分。

最近観た女性監督の洋画と言えば、「レディバード」「あさがくるまえに」「メアリーの全て」、他にもあるよね?日本女性陣にも頑張って欲しい。いや、なんか負けてると思う。「巨匠の弟子達」が、本当に才能のある女性陣のチャンスを奪ってるんじゃないかと思ってるくらいです。

でも正直言って.....ついて行けない話が多くて辛かった!何作あったかも覚えていないオムニバス作品。尺の問題から中途半端になってしまうのはしょうがないにしても、面白いと思ったのは二つか三つしかなく、オジサンの感性の限界を感じる。

「寝ても覚めても」では「その能面、外せー!」と怒鳴りたくなってしまった唐田エリカさんが、軽い顔芸くらいはできる事が判ったのは収穫。詩の朗読劇だったけど。セフレのセックスレスが個人的には一番ツボりました。黒川芽以さん、Good。恋愛乾燥剤はネタ的に面白いので、「青春もの」にして長編化して欲しい。

オムニバスのお題文章の中には「ジェンダーの揺らぎ」って言う言葉がありました。だからと言ってLGBTに直行するのはイージーちゃいますでしょうか。愛とセックスを抜きにしてジェンダーを眺め直せば、もっと色々ネタは出てきそうなのに、って思いました。21世紀の女の子、そんなもんに構ってられないくらい忙しい女性も多いでしょう。そんな女性の中の「女の子」も見てみたかった。

bloodtrail