「映像である意味はない」教誨師 やべっちさんの映画レビュー(感想・評価)
映像である意味はない
新米教誨師が、死刑囚6人との対話を通して、自身も見つめ直すといった話。
BGMがない映画は初めてで、ほぼ完全に、同じ一つの面会室での対話シーンオンリーなので、映像がストイックすぎるというか、あまりに地味すぎる。
別に感情をのせたりするものでもなく、動きや表情で魅せるシーンも皆無の淡々とした会話劇なので、映像から得られる情報はほぼゼロで、ラジオドラマだったとしても十分わかる内容。よって、わざわざ劇場に足を運ぶ必要がない作品だとは思う。
とにかく地味なので、マンネリもすごくて、死刑囚6人ってのも多い。4人くらいで十分だったんじゃないかと。
まあ高尚な部類に入りそうな映画ですけど、ある意味荒削りですし、少なくとも休日の晴れた昼下がりに好き好んで観る作品ではなく、鑑賞後はとにかく沈みます。
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