ブリグズビー・ベアのレビュー・感想・評価
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温かい作品。
みんな良い人すぎてリアリティはないけれど、ただただ見ていて温かい気持ちになる映画も大切だなと思う。
25歳で初めての世界にすぐ適応したのも上映時間から仕方ないかな。自分を作ったブリグズビーの続きがないのであれば作ってしまおうという発想は凄く良い。あれだけ賛辞を得れるかは別として、ジェームズの心の整理のためにも必要なことだった。スペンスの友達の理想像感がかなり最高。
元父との再会に冷たすぎる感は否めない。誘拐犯でもジェームズの中では育ての親になるはずなのでもう少し何かあってもいいような気はした。
もっと子供向け映画だと思っていたから、良い意味で裏切られた。逆に子供と見るには難しいけど、どこか希望を持たせてくれるような作品。
またしても、クリス・ミラー&フィル・ロード作品の良い映画
『曇りときどきミートボール』『21ジャンプストリート』のクリス・ミラー&フィル・ロード制作の作品。
誘拐、監禁から救出された後の社会への馴染めなさ、という重苦しい内容の話を、主人公の明るさと、ブリグズビーベアへの愛と、周囲の優しさのおかげで、温かい映画に仕上がっている。
ジェンダーレスや差別をなくす事に力を入れている今の社会には、ピッタリな作品だと思う。
ってか、普通に面白かったし。
TV版ブリグズビーと映画版の違いについてとか、自主映画のクオリティについてとか、ジェームズにとってはどちらの世界が幸せなのか?とか、語り口が色々あるしね。
タイトルなし
赤ん坊の頃に誘拐され、それ以来、外の世界と断絶し、誘拐犯夫婦の作った教育テレビに出てくる熊のSFブグリズビーだけを見て育った青年。解放後も、ブグリズビーの続編を求め、自ら映画を作ろうとする。実際であれば恐ろしい話だが、周囲の人は皆温かいし、軽いタッチで描かれ、実の家族は複雑だろうが、一緒に映画を作ろうとする。誘拐犯父親がマーク・ハミル、精神科医クレア・デインズは気付かなかっな。
これは刺さった
かなり良作の映画、主人公役、監督がかなりの映画好きなのが伝わる。どうやら友達同士で作ったようでそれが映画内での作品作りにもいかされてるのかな?
80年代風のチープなブリグズビーベアの映像は本当に夢があるというか、人を惹きつけるものがあって素敵。
主人公の境遇や、ずっと子供を探し続けていた家族のことを考えるとヘビーだがしたいことをさせてくれて、そこそこのお金持ちそうな家族だったのが救いw
刑事さんまでとても良い人。
こーゆーハートフル系によくある周りが都合よくいい人達集団なのは否めないが、ラストにブリグズビーベアにけじめをつけて現実へと向かうのを示唆させるような未来を感じさせるのはよかったと思う。
ただ、もうブリグズビーベアに拘らずに家族と普通に川で泳いでるとか普段の日常を楽しんでる後日談も少し入れて欲しかった気もする。
でないと、ただのオタクのワガママと見られてしまう可能性も笑
新しい世界で会おう!
誘拐され、25年もの間外界との接触を一切断絶されていた男性が主人公の作品のくせに声を出して笑いたい映画
だって仲間と映画を作りながらはしゃいでいる姿は本当に楽しそうなんだもん!ヲタクがはしゃぎやがって(笑)微笑ましい!
昔の哲学者は言った神は死んだ、25年間そうだと信じて疑わなかったものが全て幻想だったと知ったときどうすればいいのだろう、ニーチェは世界の重さに精神を患った
彼にとってブリグズビーベアの映画制作は25年唯一の心の支えだったヒーローの最終回、お葬式だったのだろう
ブリグズビーベアとのけじめは同時に主人公の救済にもつながる、映画のストーリーはそのまま主人公の状況とリンクしていて序盤の構想では両親を宇宙刑務所から救い出す筋書きだが、完成した映画のラストは鉄腕アトムの最終回にも似て未来のためにブリグズビーベア自らの命と引き換えに世界を救う
医者に言われて無理矢理閉じ込めたり忘れ去ったりするのではなく正しく葬ることで新しい世界でも力を貸してくれるだろう
ブリグズビーベアの宇宙一代叙事詩の世界観を考え出した妄執的な誘拐犯役を演じるルークスカイウォーカーでお馴染みのマークハミルも花を添える
どんな時も諦めないブリグズビーベアの教えを胸に生きていこうと思う
世界が広がる瞬間
○作品全体
世界の広がりというのは必ずしも物理的な広がりだけではない。自分の一部となっているものが自分の知らなかった何かに触れることで違う意味をもつことも世界の広がる瞬間だ。
監禁されていたジェームズがテレビを見たりパーティに行って様々なことに驚くシーンも面白いが、スペンサーとブリグズビーベアについて話したり、映画の特殊効果の存在に触れてブリグズビーベアへの考えが変わっていくシーンが興味深かった。自分の一部になっている作品を誰かと共有できる喜びみたいなものが、ジェームズの表情や仕草から伝わってくるのがとても良い。
作品全体で見るのであれば人の輪の広がりみたいなものが中心となっているのだろうけど、個人的には自分の内だけにある熱意を共有できた瞬間の喜びであるとか、意見交換によって熱意が次のステップへ発展していく様が素敵な作品だなと思った。ブリグズビーベアが嘘番組であったと一度否定されてもなお、好きな物は好きな物として自分の中に存在する心強さみたいなものを感じる作品だった。
○カメラワークとか
・序盤、初めて自室に入るジェームズのカットが良かった。余白の多い空間と胸から上だけ映るジェームズ。ここはジェームズの居場所じゃないというのがにじみ出てるような。
元のブリグズビー・ベアを作った誘拐犯がスゲー!
長期にわたり監禁されていた子どもが大人になり、一般社会に戻っていくという話は観たことはある。でも、本作はちょっと異色な話だ。
誘拐した子どものためにブリグズビー・ベアというテレビ番組を作るってすごいじゃん!って素直に思ってしまった。しかもそれで教育していたという設定も。妙な雰囲気の世界観だし、キャラが話す内容もちょっとだけクレイジー。でも、その番組しか観てないんだからそれだけが自分の世界になってしまうのも仕方ないよな。
で、そのブリグズビー・ベアの続きを映画にしようとする姿、そして周りを巻き込んでいく姿はちょっと感動的だった。なかなかの秀作。
溢れる多幸感
人生が嘘で塗り固めてあったとしても、主人公にとっては本物であり、それを他者にも共有していき最終的には絆へと歩みを進める。そのシークエンスが眩いくらいに多幸感に溢れていた。過不足ない良い作品とはこういうことだなあ…
世間からみたら誘拐犯の育て親は、その罪を肯定することは出来ないけれど、主人公にとっては掛け替えのない親であった筈だし、物語を生んでくれた親でもあった。
犯罪者の作ったものだからという理由で取り上げるのではなく、純粋に物語を楽しんで共有して周りを巻き込んでいく姿に、作者がどうしようもない奴でも(法に触れていなければ)作られた物語や音楽には罪はないというのは現実世界でも言える事だと感じました。
にしても、マークハミルってちょっとずるいなー
本人の楽しいという物に抵抗があったとしても、真に打ち解ける為に理解して受け止めてあげる姿勢って大切ですね。
僕らはどうして大人になってしまったのだろう
好きなことを好きと大きな声で言えるあの頃の気持ちをどこに置いてしまったのだろうか。
特別メッセージ性があるわけではないが、アンニュイな気持ちなってしまった。
大人と子供の狭間にいる大学生が見るべき映画。
愛に溢れた作品
変なジャケットなので全く期待していませんでしたが、とても心温まる良い作品でした。偽の両親からかなり愛されて育ったという設定に被害者感は全くありません。ブリグズビーベアグッズだらけの子供部屋も凄い。全て偽両親の手作りだ。マークハミルの「心よ明日はより強くあれ」と言うセリフはフォースと共にあらんことをに値する。1番の友達がスターウォーズではなくスタトレのTシャツ着てたところも面白い。
没頭する事の素晴らしさ
変な映画だった。良い意味で。
監督次第で「ルーム」みたいな重い映画にもなるし、
今作みたいに変な映画にもなるから面白い。
状況はかなり悲惨、
立ち直る事も困難に見える状況だけど、
自分を閉じ込めたブリグズビーベアが、
オタク的なファンで続きをと撮る事で自分を解放し
仲間が出来て家族を救う。
あり得ないけどあり得る不思議な映画。
オタクって差別的な意味で使われがちだけど、
周りが見えなくなるほど大好きで没頭出来るって
凄く幸せな事のように思えた。
人がどう言おうと自分が楽しければそれが一番。
クリエイター万歳映画でした。
自分だけが好きな物がある時
大好きなテレビ番組は親が作った物でした。しかもその親は偽物でした。
粗筋だけ書くとめちゃくちゃ不穏だな…まぁ不憫だし、いたたまれないのだけれど。それ以上に希望に満ちており、心温まる作品。
彼が置かれた環境は過酷だが、彼を迎える家族や親友、刑事など、みんな苦しみつつ、みんな優しい。そして育ての親についても、彼を通じてだからだろうか、憎めない。
どんな環境でも、好きな物を好きでいていい。周りが何を言おうと気にせず突き進む。そしてきっと、周りもそれに付いてくる。
軽快でファンタジック
重いテーマだ。
だが、それを非常に軽快に描いていて、心温まる。
この映画に犯罪者はいるが、悪人はいない。
子供の誘拐は言うまでもなく、許されることではない。
私が親の立場なら、八つ裂きにしても飽き足らない。
しかし、動機の詳細は語られていないが、誘拐犯が子供を愛していたのは明らかだ。
悪即斬というのは容易だが、なかなかに難しい。
警官をはじめ、妹の同級生たちもユニークで温かい。
私は人間嫌いだが、こんな仲間ならいいなと思う。
ラストはお約束という感じだが、親の身としては涙がこぼれた。
現実はこんな単純ではあるまい。
でも、いいのだ。
あくまでフィクション、心を温めたい。
本年最初の劇場鑑賞は安価良作2本立てパルシネマ。今年はめっちゃ通う...
本年最初の劇場鑑賞は安価良作2本立てパルシネマ。今年はめっちゃ通うと思う。
長年誘拐監禁されていた青年の話。
好きなことは止められない。同情しなければならないのに、あれだけ夢中になれるものがある青年が羨ましくもあったりします。よい家族と新しい仲間たちに恵まれて、幸せな気分に浸れる良い作品でした。
パーティーデビューが面白かったです。オタク系主人公が以外に社交的。しかしあれはアメリカの狂気の習慣ですね、ヤクは常備品です(笑)
普通
これも各方面大絶賛されたらしい作品。
ほんと、ひとそれぞれだなぁ。
他の人がいいって言ってたからってそれはそれ。
話の展開、人物たちの心の動きがこっちの予想の範囲を超えないのは、面白い作品とは言えない。
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