配信開始日 2018年3月12日

「「わけのわからないもの」は怖い」アナイアレイション 全滅領域 Teiranさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「わけのわからないもの」は怖い

2020年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

タルコフスキーの映画「ストーカー」に似ている、と
夫が言っていましたが(映画・小説のレビューでもそうおっしゃる方
多いようです)私は未見なのでわかりません

一言で言うと・・・
「鬱々とした、変異し拡大していくエリア内の世界が全滅する話」

かな

タイトルの全滅領域って、ネタバレじゃないの?続編あるらしいし
・・・と思ったら、原作小説の邦題も「全滅領域」なんですね

これはWOWOW録画ではなく、ブルーレイディスクを購入して
視聴したので、メイキングやインタビューなど特典映像も
観られて興味深かったです
原作とは随分話を変えているようです

驚いたのは、映像を観ていてカメラをほとんど意識しなかったのに
実際はカメラやスタッフが役者の間近で張り付いて撮影していた事

それもあってか、緊張感溢れる演技は息苦しさを感じるほど
音響も、抑え目なのがいい

女性5人の命がけの調査隊というのも珍しい設定で
それが功を奏している
女性ならではの心理劇がリアル
皆、演技が上手く、自然で引き込まれる

映像は、イマジネーション豊かな圧倒される映像美
(主に背景)と
やけにちゃちなものとが混在しているけれど
臨場感抜群なので概ね満足
トラウマになりそうなえぐい描写もあるので
メンタル弱っている時は鑑賞を控えた方がいいかもしれません

話は、謎の部分が多いけど、三部作終わっても
謎が謎のまま終わりそう

映画の中のセリフ
「(分裂増殖と破壊と模倣と創造を繰り返すエイリアンたちには)
目的なんてないのかも」

あれは人間たちが思っているようなエイリアンではなく
地球を侵略しに来たわけでもなく
落下した隕石?に付着していた細胞レベルの個体が、
爆発的な勢いで分裂増殖し模倣し変異し続けているだけ、
という解釈がいいのかも・・・と思いつつ

明確な答えを期待すると、肩透かしを食らうかもしれない
スティーヴン・キングのホラー小説みたいに
謎が謎のまま終わる方が、もやもやするけど面白いと思う
「わけのわからないもの」が一番怖い

かなり精神的に「くる」映画です
スリラー映画としてはよく出来ていると思う

原作は、更に鬱々としていて救いようがないほど退廃的
らしいので読んでみようかと

翻訳良好で、面白いそうです
この映画観た後、読んで違いを楽しむのもありかと

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Teiran