劇場公開日 2018年10月19日

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「東京に憧れる若者たちの理想と現実」ここは退屈迎えに来て さくらんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0東京に憧れる若者たちの理想と現実

2020年5月14日
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鑑賞方法:VOD

時間軸がそれぞれの役で過去に遡るので、まとまりがない気がする。そして、東京に実際行ったけど、結局夢叶わず地元に戻って来た人間と、今も東京に憧れを抱きつつ、地方で暮らしている人間を対比させている。
高校時代人気者だった椎名くんを中心にストーリーは展開してしていくが、みんなの憧れで、たくさんの友人に囲まれて輝いていた椎名くんは今はもう、そこにはいなかった。

1番印象に残ったシーンは新保くんが茜色の夕日を歌いながら原チャリを運転してるところ。歌いながらどんどん感情がこもって泣けてくる演技は絶妙だった。

個人的には麦ちゃんをもっと生かして欲しかったなと思う。麦ちゃんしか出せない空気があるので。

今地元にいる彼らは、今の自分に満足できてなくて、でもだからといってどうすることもできなくて…そんな今を生きる若者たちの虚無感を感じた。ただ、椎名くんの妹だけはまだその現実を知らない。いや、東京で何者かになってほしいと願うばかりだ。

さくらん