「"最悪"とまでは言いませんが結構なスカ」ヴェノム　よねさんの映画レビュー（感想・評価）

ライフ・ファウンデーションの探査艇が彗星から採取した生命体シンビオートとともにマレーシアに墜落。ライフ社が秘密裏に回収中に１体が行方不明となるが、ドレイク社長は残ったシンビオートを人体に寄生させる実験を開始。人気ジャーナリストのエディは恋人の弁護士アンのラップトップからライフ社の機密書類を発見、ドレイクとの単独インタビューで問い詰めるがインタビューは中断、エディは解雇される。半年後失業中のエディはライフ社の科学者ドーラに人体実験の暴露に協力して欲しいと請われるが・・・。
一言で感想を述べると・・・これ、『ヒドゥン』やん！？でおしまい。もう30年も前のカルトSFの傑作と同じことをやるというのは余りにも芸がなさ過ぎ。脚本もテキトーで、テロップで画面にマレーシアって出るだけでただの森の中と安いセットだったり、人体実験を堂々とサンフランシスコでやっているくせにバカみたいにセキュリティが甘いし、機密を追ってるはずなのに街中でドンパチやるし、なんでもドローンがあれば解決みたいな思考停止もいい加減にしてほしい、といくらでもケチがつけられるほどに穴だらけ。トム・ハーディはこういうガチャガチャした設定の映画に出たらダメですね、熱演がもったいないです。