劇場公開日 2018年5月4日

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「男気溢れる12人」ホース・ソルジャー META坊さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0男気溢れる12人

2019年5月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

実話を元にした映画ということだが、

『9.11直後、敵勢5万人対し、たった12人で戦いに挑んだ米軍騎馬隊』

このコピーはいただけない。

敵が5万人いたかどうかは別にしても、実際には空軍と連携しての空爆と、反タリバン勢力200人も一緒に戦ったわけで、まるで米陸軍特殊部隊12人のみで戦ったかのような、誤解が生じる表現はマズイだろう。

それでも、空爆あり、ロケット砲あり、激しすぎる銃撃戦ありのド迫力の戦闘シーンは圧巻である。

主人公の大尉をはじめ、勇敢で漢気溢れる12人は素直にカッコイイ。

しかし、この手の映画を観ると、毎回同じことを思うのだが、たとえ大義があろうと任務であろうと、所詮戦争は人殺しに他ならない。
やっぱり戦争はよくない。

そして戦士にも家族がいることを忘れてはならない。
妻や子供たちがどんな気持ちで、夫を、父親を送りだしているのか。
どんな気持ちで帰還するのを待っているのか。
出征前夜の家族とのシーンは、複雑な気持ちにさせられる。

それにしても、不運にも重傷を負ったひとりを除いて、12人全員が無事帰還を果たしたのは奇跡的だとしか言いようがない。
あんなに激しく銃弾が飛び交う中、ヘルメットすら被っていなかったのだから。

戦争ものが嫌いでない方には、是非ご覧いただきたい作品だ。

META坊