劇場公開日 2018年4月7日

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「クズばっかり」人狼ゲーム インフェルノ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0クズばっかり

2019年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 TV版は全く知りませんけど、単独でもOK。ただ、ルナはゲーム以外でも人を殺してるようだし、クズばっかりの高校生プラス本当の人殺しという殺伐なクラスメートたち。役職は人狼2、予言者1、霊媒師1、用心棒1、村人4、狂人1という10人でゲーム開始。新たに加わったルールに「決選投票でも票が割れた場合はその日の処刑が行われない」。今までとは違い、警察の捜査映像も加わり、ゲーム中に行方不明となっている高校生を見つけることができるかという、ちょっとだけの緊迫感が追加されている。が、これは蛇足気味で、ちょっと大味になってしまった気がする。あくまでもソリッドシチュエーションにこだわってほしかった。

 クラスメートばかりの参加者ということで自己紹介パートは無し。ルナ(上野優華)の殺人事件とか、馬渡(時人)のレイプ事件とかそれを指示したルナとか、水谷の告白メールをクラスで公開するルナとか、とにかくルナが極悪人ぽく描かれていた序盤。ところが役職のせいか、徐々に普通の女の子に戻っていく流れ。それに逆行するかのように、人狼を引いたために徐々に悪魔みたいな性格になっていく絋美(武田玲奈)が面白い。また、同じく人狼の亜里沙(小倉優香)も運営側に売ったという悪女だったのが、水谷に横恋慕する弱々しい女になっていくのが対照的に描かれていた。

 初日には「誰も殺したくない」と言っていた優等生が2回目から霊媒師を名乗り、村人側を巧みに信じ込ませる武田玲奈の演技がよかったし、小倉優香は歳の割に色っぽいけど水谷一途で泣き出すところがいい。本物の霊媒師というカードを引いた馬渡役の時人も将来有望な俳優といった感じ。ストーリーよりも演技力が目立っていました。

kossy