劇場公開日 2019年5月31日

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「アメリカがゴジラをわかって来てる」ゴジラ キング・オブ・モンスターズ shinkatoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アメリカがゴジラをわかって来てる

2019年11月18日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

萌える

ゴジラをはじめとする和製怪獣映画に詳しくない自分にも、それに対するリスペクトが十分に伝わってきてそこが最も感動的。

「アメリカから見た日本」と言えば最近ではやはり『アベンジャーズ エンドゲーム』のあれを思い出す。3時間の至福の時間帯で唯一残念な時間があるとすればあの日本描写だろう。「ああ、そんな感じにみえるんだ。。」

それ以前からもやはり「アメリカが描く日本」という題材はやはり、身構えてしまうわけだが、本作ほど日本のものを正しく理解し、大作として昇華させた作品は今までなかったであろう。

人間に向けたギドラの口からの光線がもう喉まで来ている、これ以上ない絶対絶命からのゴジラの阻止。これを御都合主義と言うべきではないのはこういうのが見たかったから。「やばい、やばい、あー。。あ!きたー!」って、これを童心に帰るって言うんでしょう。そして、何度かあった正面ゴジラからグンって顔を捉えるカメラワークが、日本的?でなんともカッコ良かった。

あと個人的にはモスラの立ち位置が絶妙でルック含めて素晴らしかったと思うし、その他の怪獣たちも「どれも同じに見える」という恐れがある中で個性をちゃんと出てたと思うし、最終的に彼がキングになるときの明確な描写は何とも言えない高揚感。

人間ドラマも良かった。なんつってもケンワタナベの尋常じゃないゴジラ愛はすべてのゴジラファンのアイコンとして語り継がれるべきお方なのでしょう。あのノートが、今後効いてくることがあったりしたら胸熱!

そして次回作は日米対決の様相であるが、明確に勝ち負けを描くとか。楽しみ!

shinkato