劇場公開日 2018年10月19日

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「☆☆☆★★ ジークフェルド 昨年に劇場で観られた『ホリデイ・イン』...」ナショナル・シアター・ライブ「フォリーズ」 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0☆☆☆★★ ジークフェルド 昨年に劇場で観られた『ホリデイ・イン』...

2018年10月26日
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☆☆☆★★

ジークフェルド

昨年に劇場で観られた『ホリデイ・イン』
決して安い料金とは言え無いものの、本場のミュージカルを気安く観られる機会に恵まれ、嬉しい出来事となった。

そして今日はソンドハイムの『フォリーズ』
正直に言うと、これまでは余り好みの作風の人では無い。
今日は、それを払拭してくれるのではないか?
そんな思いを抱きながらの鑑賞。

う〜ん!微妙だな〜💧

『ホリデイ・イン』は、楽しかったものの、中身自体は、「これの何処が『スイングホテル』なんだ?」…とゆう内容で。絶賛する程とは行かなかった。でも紛れもなく《ミュージカルコメディー》だったのは間違いない。
比べて(比べるモノでも無いのだが!)『フォリーズ』は、song&danceの有るストレートプレイと言えば良いだろうか。
少なくともミュージカルコメディーとは違う…ってのが素直な感想。
台詞劇が延々と続いて行き。何となく観ていると飽きて来た絶妙な頃合いで、歌やダンスが入って来るので。最後まで観れてしまう…って感じ。

円形に近い舞台。回転舞台を通して、正面には階段を使用し舞台の表と裏を表現。これを絶えず回転させる事で、人物関係で有ったり。恋愛感情・確執や思惑等を巧みに表現する。
特に過去と現在を同時進行で舞台上に落とし込むのは、舞台ならではの演出で。はっきり言って凄いし、素晴らしい。

但し、これが映画化された場合は。何度も繰り返す訳には行かなくなる。
勿論、映画演出に於いて過去にこの様な演出は数多くされており。多くの作品では、効果的な演出方法として確立している。
だがこの舞台劇では、この演出方法が延々と続いて行く為に。映画化されたならば、その効果はかなり薄れてしまうと思える。
その場の《共有感》が大事な舞台劇には適してはいるが、スクリーン等の【平面な画】を通すと平板な印象を持ってしまう…のでは?と。
佳曲は有るものの。ポピュラーな曲が無く、タップもそれほど…と言った点も含め。これまで映画化に於いて。ソンドハイム作品が成功した事が無いのを、何となくだけれども見えて来た気がした…と言ったら、生意気だろうか(-.-;)

『ホリデイ・イン』は、内容自体は他愛の無いモノだったのだけれども。《ミュージカルコメディー》としての楽しさが有った。
対して『フォリーズ』は、内容は濃く、斬新な中身で見応えも有るが。少なくとも楽しい作品ではなかった。
「じゃあもうこの先、この手のモノは観ないんだな?」…って聞かれたら。「いや見ます!」…と答える。
少なくとも、本場のミュージカル舞台が来日公演すると。入場料金はべらぼうに高価だし。良席で観れる可能性等は、小市民な貧乏人には皆無。
それが1/4〜1/5の料金で観れるならば、今後も機会が有れば観たいと思っている。
出来ればもう少し正面から、舞台全体が見渡せる画面を増やして欲しいので、関係各位の方どうかお願いします。
あ?その際には、是非とも他愛のないミュージカルコメディーを、どうかお忘れなくm(._.)m

この日はTOHO日本橋の8番スクリーンでの観劇。
始まって直ぐに。普段の映画上映の時と比べて、音の圧力が格段に強いのがわかる。
これにはテンションが上がった。これだけでも舞台を観に来たとゆう感覚を味わえる。

2018年10月25日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン8

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松井の天井直撃ホームラン