劇場公開日 2019年3月8日

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「驚愕の表現力で実写も漫画も取り込んだまさにユニバース作品」スパイダーマン スパイダーバース オレさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0驚愕の表現力で実写も漫画も取り込んだまさにユニバース作品

2020年3月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

長年NYの平和を守り続けてきたスパイダーマン、ピーターパーカーが死んだ。
不安に駆られる市民、動き出すヴィラン達の中、ピーターの意思を継がんと立ち上がった13歳の少年、マイルスモラレスを主人公とした、さまざまな次元のスパイダーマンが集結したスパイダーバースを描いた作品。

絶賛に次ぐ絶賛の嵐で第76回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞、第91回アカデミー賞にて長編アニメ映画賞を受賞した今作。
スパイダーマンといえばピーターパーカーと認識していたが、黒人のティーンのスパイダーマン、マイルスモラレスを映画初登場ながら主人公に据え、慣れない能力のコントロールやヒーローとしての重圧に苦しむ等身大の10代の彼を支える中年のピーターBパーカーや気になる異性のグウェンステイシーら個性豊かなスパイダーマンも描きつつ、彼らをそれぞれの次元に戻し、因縁の相手キングピンとのケリをつけるために戦うハイスピードアクションムービー要素も兼ね備え、尋常じゃない情報量とスピード感で見終わったあと相当疲れる笑。

ライミスパイディやMCUスパイディのオマージュなどオタク延髄の演出やスパイダーマン伝統の信念「大いなる力には大いなる責任が伴う」などのお馴染みのスパイディワードがワラワラ出てくるし、大人気ペニーパーカーを初めとしたアニメーションの並びとしておよそありえないさまざまな作風のスパイダーマンの並びなどクオリティは信じられないほど高く、比較的綺麗な終わり方をした今作であったが、あっという間に続編確定のニュースも飛び込みまたしばらくヒーロー熱は続いていきそう笑。
あとは極彩色を通り過ぎてもはやサイケな色彩感覚に目がついていけるかが問題である笑。

オレ