劇場公開日 2018年4月14日

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「大人だな〜本当、大人な映画〜〜」さよなら、僕のマンハッタン 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0大人だな〜本当、大人な映画〜〜

2018年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

お父さんの浮気現場を目撃!なんて少々訳ありな予告編で

「BGMがサイモンとガーファンクルのウディ・アレン的作品」

と勘違いしそうですが、全然違うので、
ウディ・アレンアレルギーの方も安心見られます。(笑)

大学を卒業したのに自分の将来を決めかねてる若者と
ちょっと不思議な中年男のやりとりと言うと
説教くさい内容を想像するけど
そこはやっぱ現代風なのでそう言う感じはないですね。

大人の狡さと、大人だからこその愛情と両方が交錯する
なかなかに見応えのある家族ドラマです。

で、月に10本ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては

オチは、途中でちょっと感じましたが
別にそんなにがっかりしませんでした。
そこへ行くまでのドラマ部分が素敵でしたね。
マンハッタンの階級差や地域差もうまく生かされていたし
やっぱり様々な人がいて様々な文化が混ざり合う街の
いろんな「大人の事情」は最先端な新しい時代の
「ものの捉え方」を示唆してくれます。

脚本、良かった!!

主演のカラム・ターナーもいい!
繊細そうに見えて、案外しぶとい(笑)
でないとあんなことはできないよね〜
最初は細っぽいダメ兄ちゃんだったのに、
最後はいい感じの兄ちゃんに見えてくる。

ピアース・ブロスナンも最近はいいですね。
二枚目が年齢を経て肩の力の抜けた
いい演技派になって行くのは観てて嬉しい。

最近のニューヨークやマンハッタンが舞台の
良質な人間ドラマを AMAZON CONTENT SERVICES LLC が
積極的に作ってて新しい流れを感じてます。
米、アカデミー賞のコメントでも話題になった
クメイル・ナンジアニの実話を映画化した

「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」

も AMAZON CONTENT SERVICES LLC の作品だったしね。

ちょっと以前の都会的な大人のドラマと言えば
ウディ・アレン!という感じでしたが
今や人種やジェンダー問題を横に置いた作品は
もう、きついんでしょうね。

これからの
AMAZON CONTENT SERVICES LLC の作品に期待したいです。

@もう一度観るなら?
「配信でじっくり、そこ、もう一回!とか戻しながら観たい」

星のナターシャ