「間桐雁夜が泛ばれない」劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] II. lost butterfly Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0間桐雁夜が泛ばれない

2019年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

難しい

 前話から1年3ヶ月もの間が空いたため、記憶がだいぶ薄くなってしまった上での鑑賞となりました。『なのは』みたくおさらい上映とか企画すればよかった? いずれにしても初観さん・一見さんは取り付く島がない内容なのは致し方ありません。
 そんな訳で自分が鑑賞終了後に思った事は、雁夜おじさんが見たら士郎以上に錯乱しそうだなぁという事‥‥。

 映像も内容も上々の仕上がりで、バトルシーンも束の間の日常もジェットコースター展開で楽しめましたが、通算3作目の桜ルート劇場版と言う事から気合が入り過ぎたか、イロイロやり過ぎ盛り過ぎの部分が若干目立つ気がします。
 バトルのスピート感は良くても個人的に加齢したせいか速度に付いて行けなくなりましたw ですが速度を緩めるのではなく、間の取り方と描写でチャカチャカ感を抑えられるのかなと思います。実際そう演出してる箇所もあり緩急の配分の問題でしょうか。
 派手さも半端なくて、ソレこそ目的を忘れタガが外れたかの様に激しく暴れまくり破壊しまくるバトル描写です。絵面的にはインパクトが強力で爽快感も味わえる一方でソコまで必要か?と少々大袈裟に映ってしまう程になっています。

 セイバーオルタについては次章で明かされると思いますが、今章でも少しは情報が欲しかったかなと思いました。
 その他、藤姉のトートツ感や、リゼとセラが居城の破壊活動の際にも出てこなかったりの奇妙な歯抜けを感じた事、『まどマギ』感のある演出があって、印象的ながら奇妙だった事など些細な引っ掛かりはありましたが、そう言うわけで諸々良い感じに仕上がってたと思います。ですが何故か、全体的にクリームの足りないシュークリームと言うか、アンパンを割ったらアンコの空洞が大きかった時の様な、何かよく解らない物足りなさもあって不思議な思いが残ったのも正直なところで、それが何なのかは原作を知らないため分析できません‥‥。
 甚だどーでもイイ事ですが、例のシーンが何故か凛とイリヤを自宅に迎え入れた夜に決行された事、またその場にライダーも居たであろう事を、終演後にポツポツと妄想してしまいました。

 今章には未回収の伏線を幾つか残したままとなっており、また1年以上空いて最終章の上映となりますが、個人的には救われないバッドエンドは勘弁して欲しいものです。そう言えば士郎とサクラの現時点での救われなさ・報われなさは『pupa』という漫画アニメ作品を思い出します。
 まどマギは1人の少女が全てを背負う事で一応収束しましたが、コチラはどうすれば巧く収まるのか想像すら付きません。『衛宮ごはん』に繋がる様な安堵に包まれる最終章は期待出来そうにありませんが、とにかく最悪の中の最良には〆て欲しいかなと。

Geso_de_Nyoro