劇場公開日 2018年6月22日

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「危機的状況で王が守るべきものとは」天命の城 とえさんの映画レビュー(感想・評価)

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4.0危機的状況で王が守るべきものとは

とえさん
2018年6月28日
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面白かった!

役者の演技にグイグイと引き込まれて見入ってしまった

1636年。朝鮮王朝は、清に攻め入られたため、47日間、南漢山城に立てこもったという「丙子の役」を元に映画化

李王朝の王様をパク・ヘイルが、彼に進言する部下をイ・ビョンホンと、キム・ユンソクが演じている

ここで描かれるのは、国が危機的状況にある時、君主はどのように振る舞うべきかという「リーダーのあり方」について

真冬の凍えるような寒さの中、兵糧攻めにあった王と家臣たちは、何か行動を起こさないと全滅してしまうという状況に追い込まれてしまう

そこで、王は2人の信頼する部下に「どう行動すればいいか」を訪ねる

すると、イ・ビョンホンは「多少の犠牲を払っても、民の命を守るべき」と答え、キム・ユンソクは「清の要求に応えるのは、屈服すること。絶対にしとはなりません」という

そもそも王は、息子と自分が助かることを優先し、民のことを後回しにしたため、自分の進むべき道が見えず、家臣にその方向を決めさせることになる

この話は、現代にも通じる話だと思った

民の命よりも自分の命を心配するようなリーダーがいて、そのリーダーに支える政権が、国民よりも国の名誉や威厳を尊重する国では、国民はただただ不幸になるだけである

民が凍えているのも知らず、馬が飢えれば、それが真冬であるにもかかわらず「草を与えれば良い」と言ってしまい、自分は山頂の要塞に閉じこもっているだけの王には、そもそも王になる資格などないのだ

むしろ、敵が攻め入ってきたら、自ら盾になって国民の命を守ってこそ、国王のあるべき姿のはずなのに…

音楽は坂本龍一
「レヴェナント」を思い起こさせる心に寄り添う音楽が印象的だった
これは、音楽に泣かされる映画だと思った

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とえ
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