劇場公開日 2019年1月25日

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「【”チェコスロバキアのために!” ”エンスラポイド作戦”をナチス、チェコレジスタンスの両サイドの視点で描き出した作品。】」ナチス第三の男 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”チェコスロバキアのために!” ”エンスラポイド作戦”をナチス、チェコレジスタンスの両サイドの視点で描き出した作品。】

2020年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

難しい

ー”エンスラポイド作戦”を描いた近作に「ハイドリヒを撃て!」があるが、彼の作品はナチス側の視点は殆ど描かれていなかった。
 それが、却ってチェコレジスタンス側の悲劇を強調しており、哀しくも見応えがあった。 が、今作では両サイドからハイドリヒ暗殺作戦を描いたことにより、フォーカスすべき焦点をボケさせてしまった感がある作品。-

 今作では、ラインハルト・ハイドリヒ(ジェイソン・クラーク)が、一度は海軍を不名誉除隊になりながら、妻となったリナ(ロザムンド・パイク)の影響で、ナチ党に入党し、諜報活動で名をあげ、ユダヤ人虐殺の首謀者にのし上がっていく過程を前半で描き、後半はハイドリヒ暗殺場面から、苛烈なナチの壮絶な報復場面を描いている。

<このテーマの作品は2度目の鑑賞だが、矢張り観ていてキツイ。けれども、この悲惨だが、勇気あるチェコレジスタンスの行為を風化させない、哀しき歴史的事実を忘れさせない意味では、意義ある作品ではある。>

NOBU