劇場公開日 2019年10月25日

「色んな人に見て欲しい」銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第二章 赤いはりねずみさんの映画レビュー(感想・評価)

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5.0色んな人に見て欲しい

2019年11月4日
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鑑賞方法:映画館

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様子を伺っている方向けにレビューします。

80年代に作られたova版、原作、道原かつみによる漫画版、藤崎竜による漫画版に触れてきた者です。今回の第2章は初日に鑑賞し、星5評価にふさわしい出来だと思いました。

まず初めに、この銀英伝DNTは、「銀河英雄伝説」という80年代に書かれた傑作小説をもとにしたアニメーションです。よく勘違いなさっている方がいるのですが、80年代に作られた有名なovaアニメのリメイク版ではない、というのを踏まえて鑑賞すると、違和感なく見ることができます。
またこれもよく誤解されていますがダイジェストではありません。
どちらも素晴らしい出来で大好きなので、あまり両者を比べることはしたくないのですが、特徴という点では、ova版が劇場舞台的だとすれば、銀英伝DNTは重厚な海外ドラマを観ているような気分になります。

[いい点]
・作画、音楽、声優の演技は文句なしのクオリティ。銀英伝を知っていればいるほど「なるほど」と納得させられるような緻密な設定や演出がされていて、何度も観たくなる。
・また今作は、銀英伝に初めて触れる(特に)若い人にも優しく作ってある。例えば原作では昭和の匂いがしていた(昭和に書かれたのだから仕方ないが)女性観や、メカニック、粗のある戦術などが上手くアップデートされており、違和感なく観ることができる。
・両陣営の主人公サイドだけでなく、彼らと対峙する「敵」や「無能」として今まで深くは描かれてこなかった人々の掘り下げが素晴らしく、「リアルな群像劇」を見ることができる。

[残念な点]
・やはり原作が小説のため、拾いきれていないエピソードもある。知っていれば察することができるレベルで要素に組み込んでくれている努力は評価したい。
・細かい確認ミスがある。「侯」と「候」の使い間違いや、カップなどモノの大きさがカットを挟んで変わっている部分があり、作画が美麗で丁寧なのに惜しいポイントになっている。
・公開期間と範囲が短い/狭い。これだけいい作品なのに本当に本当にもったいないです。地方の方は配信を待つしかない様子。3週目ともなると時間が社会人には厳しい枠しかなく、断念する方も。続きが制作される時は、ぜひイベント上映ではなく全国上映にしてほしいです。

[まとめ]
色んな人に見てほしい作品です。賢く、魅力的な人と人が絡み合い、格調高い言葉が飛び交い、色々な思惑が交錯する重厚な大河ドラマを、今作でも見ることができます。
初めて銀英伝に触れる方は、ぜひ好きなキャラを見つけてください。かっこよくて魅力的な人が山ほど出てきます。
キャラデザの好き嫌いで避けている方は絶対に騙されたと思って観た方がいいです。私も掌を返したクチなので。そこには「彼ら」がいます。

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赤いはりねずみ
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