劇場公開日 2018年3月1日

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「コミュニケーション・ツールとしての言葉の破滅」シェイプ・オブ・ウォーター MPさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0コミュニケーション・ツールとしての言葉の破滅

2018年2月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

怖い

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清藤秀人
キーモ・さんのコメント
2019年7月4日

難しくわからないかな?

キーモ・
777さんのコメント
2018年3月4日

初っぱなに「パンズ・ラビリンス」のネタバレするのはどうかと思いますよー

777
グレシャムの法則さんのコメント
2018年3月3日

監督はむしろコミュニケーション・ツールとしての言葉(言語)の重要性を訴えているのではないでしょうか?
「バカ、死ね、消えてしまえ」などというネットでの攻撃は、何かを伝えるためでなく、書き込んだ人の単なる怒声や発散であって、コミュニケーションを目的としていません。相手に、死ね、と言っているのですから話をする前提はどこにもありません。
言語というツールの使い方がこのようにおかしなことになっている昨今の情勢を踏まえて、言葉というのはそもそも、相手に何かを伝えるために使うものなんだよ、ということを手話という言葉に置き換えて訴えているように感じました。どうしたら伝えられるかの工夫をゆで卵や音楽に仮託しているだけで言語が不要と言っているわけでは無いのだと思います。
作中、SEXが頻繁に描かれているのは、心を通い合わせるツールとして、言葉と同様とても重要なものと考えているからだと思います。どれだけ相手のことを想っているかを伝えるために毎朝、アイラブユー、と手話を通じて言ったり、ハグしたりするからこそ心の繋がりが維持されるのであって、見つめ合っているだけでは、愛は続かないと思います。

こうして多くの方が、言葉を尽くしてレビューを書いているのも何か感じたことを伝えたいためで、これこそまさに監督の術中にハマっているようにも思えます。

グレシャムの法則