劇場公開日 2018年1月13日

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「【ナイジェリア難民が”ドイツの裕福だが破綻しかけた家族”にもたらしたモノ。コメディタッチで描いているからこそ、心に響くモノがある作品でもある。】」はじめてのおもてなし NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【ナイジェリア難民が”ドイツの裕福だが破綻しかけた家族”にもたらしたモノ。コメディタッチで描いているからこそ、心に響くモノがある作品でもある。】

2020年5月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

 ー裕福なハートマン家にある日ナイジェリア難民、ディアロがやって来た。ー

 ・理由は、夫リヒャルトとの会話も少なくなりがちな、定年退職した妻アンゲリカが申し出たため・・。あんな、大騒動になるとは思わずに・・。

 ■ナイジェリア難民、ディアロが”普通に感じて、口にした言葉”の幾つか。

 ・”老人を敬って・・。” アンチエイジングにやっきになっているリヒャルトの姿・・。

 ・”良い家族ですね・・” 破綻しかけているハートマン家だが、彼にとっては、一緒に過ごせるだけでも幸せな事なのだ・・。

 ・ISとの関係を疑われ・・”だから、僕は逃げて来た・・”

 ■沁みたシーン
 ・ディアロが落第しかけていたバスティ(父、フィリップは気には掛けているが忙しくて・・)のために、”レポートの題材”として、自らがナイジェリアから逃げて来た理由を話すシーン。
ー本は罪、教育は罪・・ で、多くの子供が殺された・・。家族も・・。-

 ■ディアロの亡命申請が却下され、その再審査のため、フィリップを始め、ハートマン家が”愚かしきナチ、反ナチ、及びディアロを監視していた人々の姿”をコミカルに挿入しつつ”団結していく姿。

<難民受け入れ問題が、簡単に解決するとは思わない。
 けれども、(私を含め)一人一人がまずは”すぐ近くにいる大切な人”に対し、今以上に、”敬意と優しさ”を持って接する気持ちを持つことで、小さな一歩が始まるのかなあ、と感じた作品。>

NOBU