コレクター 暴かれたナチスの真実
劇場公開日:2017年11月12日
解説
戦後30年間にわたって隠蔽されてきたナチ戦犯の正体を執念で暴いたオランダ人ジャーナリストの実話をもとに映画化した社会派ドラマ。1976年、アムステルダムの記者ハンス・クノープのもとに1本のタレコミ電話が入る。その内容は、大富豪のアートコレクター、ピーター・メンテンが第2次世界大戦中にナチスドイツに肩入れし、大勢のユダヤ人を虐殺したという衝撃的なものだった。半信半疑ながらも調査を開始したハンスは、当時の関係者を探し出して取材を進めるうちに確信を抱くようになり、温厚そうな億万長者の恐るべき過去を暴き出していく。シネマート新宿、シネマート心斎橋にて開催の特集企画「のむコレ」(17年10月28日~)上映作品。
2016年製作/130分/オランダ
原題:De Zaak Menten
配給:ハーク
スタッフ・キャスト
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2021年9月23日
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鑑賞方法:VOD
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ホロコーストを巡るナチス残党狩りの映画が多い中、本作のユニークなのはオランダの一民間人ピーテル・メンテンがナチスの威光を借りてポーランドの村人を大量虐殺していたという驚愕の実話に基づいているところでしょう。
映画の中で描かれる動機は、ポーランドに移住し貿易で富を築いたメンテンはソ連軍のポーランド侵攻で共産主義に加担する村人に財産を没収され命からがらオランダに逃げ帰った経緯があり、虐殺は当時の村人への私怨による復讐とされている。であるからかメンテン夫婦には悔悛の情は微塵も感じられないところが異様である。
主人公は報道系週刊誌の編集長、覚悟は立派だが取材による地道な調査報道というよりタレコミや協力者のもたらすネタに頼るばかりなので記者ものとしての迫真性は希薄、親会社の新聞の日和見姿勢も通俗的過ぎて予見可能、実話らしいと言うならその通りです。
法務大臣の弱腰、仲間の裏切りなどに遭いながらもなんとか訴追にこぎつけた主人公だが正義感に燃えるジャーナリスト魂というよりユダヤの血脈に突き動かされているようでもあり描き方は微妙です。
ヨーロッパ人の中にはナチスに限らず商才に長け同族意識の高いユダヤ人を疎ましく思う人たちも少なからずいたのも事実でしょう、中央アジアやアフリカでの大国の介入を契機とする内乱の絶えない様にも通じるようでもあり、人と言うのはつくづく罪深い生き物と思い知らされる映画でした。
2020年11月26日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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史実通りに進むので、退屈なシーンもあり、淡々としている。しかし、この様な出来事は知らなかったので、ドラマとしては面白い。
2019年2月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
オランダ人でナチスの虐殺に関与した戦犯の正体を暴くドラマ。メンセンのように自己利益のために自国民を利用し虐殺したような人物がさらにいるだろうことは容易に想像がつく。非常によくできたドラマで金と権力が世界を支配する現実に改めて気づいた。
2018年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
オランダの大実業家が元ナチスで、ポーランド人を虐殺していたという実話。
政府も及び腰のこの男を追い詰めるのが、ジャーナリストで多くの妨害にもめげない。
権力と金は真実を捻じ曲げてしまう。