劇場公開日 2018年3月24日

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「納棺師のお仕事って…?」おみおくり のみさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0納棺師のお仕事って…?

2018年3月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

幸せ

以前、祖母の納棺に立ち会った。その際、セレモニーホールの方が私たち遺族の前で下手すぎる化粧をし「ばあちゃんがかわいそう。私がする」と言い出した妹へ「ご遺体は大変に冷たいため、お化粧がきちんとのらないので…」と言い訳をしながらメイク道具を渡した方が納棺師だったの? という疑問を解きたく、今作品を観た。

結果、私が目にした死に化粧のクオリティが低すぎただけで、死に化粧は遺族を救う仕事なのだとわかった。
「ばあちゃん、上手な人に会わせてあげられなくてごめん」と謝りながら、化粧シーンを見守った。

そして、わからなかったのは
「納棺師=ご遺体のメイクアップアーティスト?」ということ。
映画「おくりびと」を観た印象からしても、メイクアップだけではないと思うのだけれど…。

台詞が少ないおかげで、自問したり自らを振り返ったりできる時間の多い良い作品だった。
氷見の景色や方言も良い。

しかし、エンドロールが流れたとき「えっ? これで終わり?」と呟いてしまった。

エンディング曲はCDを買いたいくらいに気に入った。エンドロールだけでもまた観たい。

のみ
ゆんたんさんのコメント
2018年3月23日

納棺師を経て葬儀社に勤めてますが、おばあちゃんのメイクをされたセレモニーの方を庇う訳ではないですが、故人様の状態は本当に様々です。映画を観ただけでは、その方が下手だったのかの判断は一般の方にはわからないと思います。また、葬儀社によってどこまで復元やメイク、処置等、料金内で行うのか設定が違います。限られた時間と葬儀社の料金設定の中で悪戦苦闘しながら仕事をされています。映像から得た美化された知識だけで判別されるのは、同じ従事者としてかわいそうでこのコメントに共感された方の誤解を少しでも解きたくてコメントしました。

ゆんたん