劇場公開日 2018年10月19日

「高町なのはの物語」魔法少女リリカルなのは Detonation 東十条さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5高町なのはの物語

2018年10月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

初めに、このレビューはなのはシリーズの無印、A's、1st、2nd、reflectionを視聴した上でのレビューとさせて頂きます。
演出面は概ね良好です。戦闘シーンやキャラの表情、エフェクト効果等は前作のreflectionとは比べ物にならないほど臨場感があり、使っている枚数も相当な数だったと思われます。重要なシーンでのイリスやなのはの表情は特に注目して欲しい所。挿入歌3曲は少し多すぎるような気もしました。無印、1st、A' s、2nd程のインパクトは有りませんし歌詞も聴こえづらいです。BGMについても同様です。過去作以上に感情移入させる曲は有りませんでした。
次にストーリーについてですが、部分的に駆け足な部分が見られます。ですがreflectionで伏線をばら蒔いた後にdetonationでは更に新キャラを出した割には上手く風呂敷を畳んだなという印象です。マテリアルズの過去、イリスとユーリの過去、キリエとイリスの関係、過去のエルトリアの出来事、全てキチンと回収していてファンとしてはホッとしました。特にキリエとイリスの会話はなのはシリーズらしく王道をいく展開で涙を誘います。
ラストシーンはファンが待ち望んでいた高町なのはを掘り下げる展開で、アニメシリーズは勿論、原作のとらいあんぐるハート3の設定も全て伏線になったシーンになっており、私的にはシリーズ最高のシーンとなったと感じました。
高町なのはが今まで歩んできた道、身を顧みずに泣いてる子を助ける性分、それをなのは自身がどう感じているのか。
なのはシリーズが好きな方は勿論過去に好きだった方にも是非見て貰いたい作品です。

東十条