「綺麗事でない恋愛劇」寝ても覚めても ローチさんの映画レビュー(感想・評価)

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寝ても覚めても

劇場公開日 2018年9月1日
全104件中、35件目を表示
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綺麗事でない恋愛劇

恋愛映画というと、「甘くせつない」みたいなイメージも邦画の場合つきまとうが、この恋愛映画は刺激物だらけだ。

主人公、朝子の行動に驚く人もいるだろう。亮平を置いてかつての恋人の麦の方に行ってしまうシーン、一瞥も亮平に目もくれず、まるで機械動作のように当たり前に麦を取る朝子。余計な感情的芝居を大胆に排しているからこそ、異様さが際立つ。あの瞬間、朝子は条件反射のように麦に吸い寄せられる。

本作の原作は朝子の一人称で語られるが、映画は亮平の視点にも入り込む。その分原作よりも朝子の行動の残酷さが増しているようにも感じられるが、亮平が感じる不安感も映画では重要な要素になる。3.11の日に結ばれた二人は、傍目には中の良いカップルなのに、不安定さが拭えない。震災後の日常に妙な不安を感じた経験はないだろうか。震災前と同じ日常を送っていても何かが違うと感じる妙な感覚。
濱口監督は見事な商業映画デビューを飾った。これからの活躍も楽しみ。

ローチ
さん / 2018年9月23日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  怖い 興奮
  • 鑑賞方法:映画館
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