劇場公開日 2017年7月15日

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「イジメと同性愛」人狼ゲーム マッドランド kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0イジメと同性愛

2019年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 前作『ラヴァーズ』で面白さがわかってきたのに、今作はダメ。飽きさせないための工夫として冒頭に主人公浅川梨奈が倒れているシーンと拉致されるシーンを持ってきていた。また、人狼1、予言者1、用心棒1、狂人7という異常なまでの特殊ルール。狂人村などと呼ばれていたが、今までと違い、予言者は弱い存在となり、人狼が死んだ時点で狂人もみんな負けとなるため、人狼本人だけはとても有利という設定だ。そのため、予言者を名乗る者はいなく、人狼を宣言する者が出てくるのだった・・・

 村人(予言者と用心棒)が圧倒的に不利な立場ではあるのですが、この二人が死んでしまえば残されるのが人狼と狂人たち。ということは、その時点で人狼の勝ちが無くなる。狂人も村人としてカウントされることに違和感を覚えつつ、終盤4人になった状況の心理としてはちょっと無理があるように思う。

 つまり、今までは中盤までが面白くなく、終盤に面白さが爆発してたのに、今作では中盤までが面白く、終盤にそれぞれの心理面が難しくなって萎えてくるような感じ。王様みたいな人狼が窮地に立たされるしかなくなってるのだ。

 それでもシリーズの中で一般的に高評価なのは、狂人が7人という通常のゲームとはかけ離れている点や、主人公が自己犠牲精神で死んでいくところなのでしょうね。全然泣けないけど。

kossy