劇場公開日 2017年10月30日

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「オムジウォン」女は冷たい嘘をつく ssspkkさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5オムジウォン

2017年12月31日
iPhoneアプリから投稿

韓国映画における中国の比重が増している。鰻の男、新しい世界、哀しき獣。どれも当たり前に、闇を抱えた描かれ方。中国人のシッター兼風俗嬢の、ダサいカチューシャにジャージっていうスタイリングが生々しい。間違いなく今後中国が物語に登場する率は増えるんだろう。エネルギッシュなひどいお義母さん。貧乏人の娘はかわいそうだな、という話。そして、韓国のドラマツルギーっていうか、ルサンチマン、特に女性のそれはもはや沸点に達しつつあるように見え、世界のどの国よりもギラギラというか、ブリンブリン。男なんて太刀打ちできない。監督は子猫をお願いの助監督で女性らしい。西川美和の正確に3倍潔い。来年も怒りに満ちた映画が作られ続けるだろうという話。なんなら戦争の足音すら聞こえてくるっていう話。

ssspkk