劇場公開日 2017年8月26日

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「実話を基にした猫との友情、再生の物語」ボブという名の猫 幸せのハイタッチ みかんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0実話を基にした猫との友情、再生の物語

2020年3月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

萌える

動物のハートフル映画が観たくて鑑賞。
ホームレスでジャンキーの青年が、ボブという名の猫をきっかけに人生をやり直すという、実話を基にした心温まる映画。

まず猫のボブが可愛すぎる、演技うますぎる、猫とは思えない忠実で誠実な行動の数々に、嘘でしょと思う∑(゚Д゚)
しかも俳優猫ではなく、本猫出演とか!
CGかと思った。きっとスタントマン猫もいるに違いない。

ずっと猫とは思えない忠実さで、お行儀良くしてたのに、急にジェームスの実家では暴れたりしたのは謎。
あと一切みゃあともニャアとも鳴かないのも不思議。(CG疑惑(笑))

そんな些細な疑問のほかは、ロンドンの美しい風景と、また、逆に売人や悪意の汚いところも描きつつ、やっぱり心温まる良い映画でした。

ジェームスの肩に乗り、マフラーみたいになってるボブ、ギターの上に乗るボブ、人と猫の友情、こんな光景みたら、誰でも足を止める。
まさにリアル招き猫。

一番印象深いのは、ジェームスがケアワーカーに語る断薬の決意。2人なら乗り越えられると。
ボブといるようになって、初めて、これまで触れたことのないような人々と触れ合い、「よろしいでしょうか?」とか、丁寧に話しかけられたと。

ボブがジェームスにもたらしたのは、単にその可愛さで、路上ライブの観客を増やしたとか即物的なことではなく、もっと大切な、
他人への敬意と尊敬、丁寧に接すること、人の善意を信じられること、
それが、ジェームスに立ち直る勇気を与えたのだというこれこそが、本作の何よりの肝だと思う。

ただただ猫が可愛いだけの映画ではない。

どん底まで落ちても、誰かの助けがいるかもしれないけど、支えてくれる愛情があれば、それが猫のものでも、立ち直れる、素敵な映画でした

みかん