劇場公開日 2017年7月15日

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「やりきれない人の気持ちが詰まっている。」彼女の人生は間違いじゃない 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5やりきれない人の気持ちが詰まっている。

2018年2月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

主人公の彼女が何故デルヘルをやり始めたか?なんて分かった所で意味がない。
彼女にとって窮屈でやりきれない地元から抜け出させてくれるには簡単で都合の良い職業だと最初思っていたのかも知れない。ただそれだけだと思う。

福島では無いが東日本大震災を味わった身としては真面目に捉えて観れる映画だった。
今でも更地化されているが茫々と草木が生えている所もあるし、海なんて大きい堤防で見えやしない。道なんて面影も無く変わってしまった。
震災前の豊かな大地を蘇らせてくれなんて今更思わない。人口も増えず田舎化が進む昨今、そんな所にお金を掛けても叶わぬ夢なのだから。

窮屈過ぎるやりきれない実情。震災から7年経とうとしているが、今でも亡霊の様に被災場所にはそれがある。
それを若手俳優陣をメインにし、映画化してくれた監督には感謝を言いたい。

震災の実情を知らなくても良い映画だと思います。

巫女雷男