消費されない「竹中直人のキテレツ演技」の奥深さ
キザでセクハラな中年社長から、一転して中身が女性のナヨナヨ男へ。竹中直人が変人キャラを演じるのは映画やテレビで数知れず……のはずだが、不思議と見飽きた感じがしない。一見してワンパターンの芝居のようで、実は演技のバリエーションの引き出しを無数に持っていたりして。あるいは、その愛すべき人間力とでもいうべきパワーが、まずいそうにない人物を魅力的に輝かせるからなのか。
テレビの歌番組を見ないので「KARA」の元メンバーだという知英(ジヨンと読むのね)のことも初めて知ったが、日本語の台詞もほぼ違和感なく聞けるし、日本の女優で竹中直人の変人演技にここまで張り合える人はなかなかいないのでは。かなり健闘したと思う。

- AuVisさん / 2018年2月26日 / PCから投稿
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- 評価: 3.5
- 印象:
- 鑑賞方法:試写会
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