「当然の仕事をしただけ」MASTER マスター 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

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MASTER マスター

劇場公開日 2017年11月10日
全29件中、7件目を表示
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当然の仕事をしただけ

僅か数年で大成長を遂げた金融投資会社。
会長のチンは世のカリスマ。
ひと度公に出れば人々を魅了、彼の演説に人は涙を流すほど。
しかし、
彼の本当の顔は、詐欺師。
約4万人の個人投資家を騙し、国の権力者に賄賂をバラまき、己の利益を上げてきた非道者。
そんな彼を追い続ける知能犯罪操作班のチーム長、キム。
チンの側近であるハッカーのパクに接触する…。

韓国で実際に起きた金融投資詐欺事件をモチーフにした極上のサスペンス。
いやはや面白い。
隣国なのに、どうして韓国だけこんなにハイレベルのエンタメ映画を撮れるのか。
日本映画界はもっと頑張れ~。

極悪詐欺師を逮捕せよ!
その決め手として彼の右腕を司法取引を条件に引き込むが…。
会長は勘が鋭い。一瞬の隙も見せられない。
しかし、捜査官側もエリート。プロ。
会長vs捜査官&ハッカー、もしくは、
会長&ハッカーvs捜査官、それとも、
会長vs捜査官vsハッカー。
果たして、勝つのは誰だ…?

遂にチン逮捕に踏み込む。
が、ある裏切りで逃してしまう。
キムは責任を取り警察内で干され、チンは海外に逃亡するも事故で死亡のニュースが…。
何とも後味悪い結末…

NO!NO!NO!
ここだけで映画一本分のような前半約一時間。
そもそも、主役であるイ・ビョンホンが前半だけでそう簡単に退場する訳ない。
だって、演じたチン会長は稀代の詐欺師なのだから…。

イ・ビョンホンが見事と言うより、さすがの存在感と演技力を放つ。
年齢の割りに若々しく、まだまだ韓国イケメンスターとして通じるが、本作では、髪を白髪混じりにし、ロマンスグレーな雰囲気。
大物会長役は荷が重いかと思ったが、これがハマった。
状況に応じて人々を魅了する裏の顔と稀代の詐欺師の本当の顔を使い分け、雰囲気や容姿や言葉遣いまで変わる凝った役作り。
また新たな一面を魅せ、もはや名優だ。
彼に抑えられっ放しではない。二人の若いイケメンも熱演。
当初は板挟み状態でありながらユーモアも滲ませるパク役のキム・ウビンに面白味を感じたが、キム役のカン・ドンウォンも後半になってから大きな見せ場がある。甲乙付け難い!
スター性ではイ・ビョンホンが主役だが、物語上は若い二人が主人公だ。

チンを取り逃がしてから一年。
キムとパクは再会する。
パクは借金まみれで、詐欺師の元身内という事で、被害者から糾弾の対象。
パクはチンの片棒を担いだが、全てを失い、彼も今となっては被害者の一人なのだ。
チン死亡のニュースは流れたが、キムは今もチンを追っている。
チンは生きている!
マニラで、新たな巨大詐欺ビジネスを始めようとしていた。
チンによって苦汁を舐めさせられた二人。
手を組み、今度こそチン逮捕に全てを懸ける…。

後半は韓国からマニラへ。
物語の舞台だけじゃなく、詐欺の計画もその金額も逮捕の頭脳戦も何もかもスケールアップ。
今回もまた裏切り、裏切られ、騙し、騙され…。
クライマックスは銃撃戦やダイナミックなカー・チェイスのサービスも。
正真正銘、今度こそ、熱き闘いの行方は…?

韓国サスペンスでもどんより系ではなく、エンタメに徹した作り。
韓国サスペンスにバイオレンスやKO級の衝撃を求める人にはちと物足りないかもしれないが、面白さは本当に保証付き!
最初から最後まで、中弛みナシの快テンポ、エンタメ力。

エンタメなのでオチは承知の通り。
決着に、OPの印象的な台詞が被った。
特別な大層な事をしようとした訳じゃない。
当然の仕事をしただけ。

近大
さん / 2018年4月12日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  興奮 知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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