劇場公開日 2017年6月16日

「''普通''の男たちのドラマ」レイルロード・タイガー ゆうさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5''普通''の男たちのドラマ

2017年6月19日
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鑑賞方法:映画館

笑える

前半はゆっくりと場面が進んで行くが、終盤から徐々にスピードがあがり列車や橋の大爆発や格闘、銃撃戦で圧倒される。全体的に本作はアクションというより男たちのドラマに重点が置かれていて、先の展開が中々読めなかったのはおもしろかった。確かにジャッキーの素手の格闘シーンは少なかったけど、これは監督の意向で普通の庶民を演じて欲しかったからである。それでもヒゲ&煙管のジャッキーはかっこよく、オープニングの彼らの登場シーンは最高だった!中盤の倉庫で爆薬を盗む場面での2人のくだりやその前のハシゴのやりとりはコミカルでジャッキーらしさがあってとても良かった。息子のジェイシーの出演シーンが意外と多くて驚いたけど、同じフレーム内に映ってる時間が多くてそれだけでもファンには感涙もの。京劇風の音楽もいい味出していて、爆破について仲間と話してる時ジャッキーがドワ〜ン(Duang)と言ったのは個人的に笑った。中国のCMでジャッキーが使った短いフレーズで流行ったみたい。わかる人にはわかる爆笑ネタあり。個々のキャラクターも魅力的で、列車に乗り込む方法のバリエーションも豊富で観ていて飽きなかった。ラストはどこか『ローグ・ワン』を感じさせるミッションに立ち向かう姿が印象的でジャッキーや池内博之さんを始めキャストの演技力が光っていた。主題歌や歌声もGood!

列車でどうやってアクションするのかと思っていたけど列車の上、下、横、中と全てを駆使してたのがやっぱり凄い。観ていて『ポリス・ストーリー3』『酔拳2』『シャンハイ・ヌーン』の列車シーンを思い出した。
戦時中の話だけどあえて庶民目線でノープランで行動する普通の男たち、そこにコメディ要素を入れたことにより観やすくなっている。色んな見方が出来るけど『ドラゴン特攻隊』とかも絡めてみると実は反戦映画なのかもしれない。

あと、煎餅が食べたくなる映画でした笑

ゆう