劇場公開日 2018年5月4日

「原作はどうだったのでしょうか?」ラプラスの魔女 よしさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0原作はどうだったのでしょうか?

2020年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

温泉地での硫化水素による死亡事件を「事故」と判断した大学教授の主人公。しかし、同じような事件が発生して・・・というストーリー。

東野圭吾原作の映画は、全体的にレベルが高く楽しめる印象があり、期待して鑑賞するも、残念ながら期待外れでした。
ストーリー的に言えば、超人的な能力を持つ人間がいる推理小説に対する拒否感があります。それを認めてしまうと何でもありになってしまう、と思うからです。多少無理でも良いから、トリックが欲しいと思います。
キャスティングと演技で言えば、色眼鏡なのかもしれませんが、どうしても櫻井をアイドルとして見てしまいストーリーに入り込めません。高島政信たちのいかにも芝居がかった佇まいも鼻につき興ざめします。
娘の自殺の真相と息子がそれを知った経緯、の設定は秀逸だと思います。ただ、そこから延々と時間をかけてしまい折角のクライマックスが間延びしてしまったと感じます。このあたりは、日本映画の最も悪いところだと思います。
wikiを見ると、東野自身がチャレンジした原作だった様子なので仕方ないのかもしれませんが、個人的には評価し難い映画だと感じました。

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よし