劇場公開日 2017年10月20日

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「女神のアキレス腱」女神の見えざる手 ipxqiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5女神のアキレス腱

2020年8月10日
iPhoneアプリから投稿

Amazonプライムで鑑賞。
冒頭から息をつかせぬスピードでぐいぐい引き込まれて、無駄なくスパッと終わる。
あらゆる人間味を捨て去り、あくまで目的遂行のために手段を選ばず、それゆえ人の温もりとは無縁の勝利だけを目指すロビイストの苦闘。

観終わってみると起きることは想定の範囲内で王道のジャンルものに収まっていると思うけど、引きが強く緊張感があるのでまったく退屈を感じなかった。

20年前なら男性が演じることが主流だったよつなクールでストイックなキャラクターだが、こういう男性はなんだかんだ異性にも同性にもモテたりして、実はそんなに孤独でもないのでは? ということがバレてしまった現代、どこか少女の面影を残すジェシカ・チャスティンが演じるからこそ、新鮮でよりハードな孤高感を感じさせる。
近い時期に公開の「モリーズ・ゲーム」とカブる部分が多く、現代のハードボイルドにはジェシカ・チャスティンなのかも(あちらはまだオチの部分で旧時代の価値観に回収される余地があったけど)。

個人的にはそこはかとない百合みもいいし、アリソン・ピルとサム・ウォーターストンの「ニュースルーム」共演もうれしかった(ついでに主人公の名前がスローンなのでサビス感)。
またこの主人公で続編作ってくれないかなあ。。

ipxqi