「深みのない単なる裁判もの」否定と肯定 レプリカントさんの映画レビュー(感想・評価)
深みのない単なる裁判もの
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歴史的厳然たる事実であるアウシュビッツでの虐殺がなかったとして実際にあった裁判を元にした本作。正直、そんな裁判があったことなど知らず、実話に基づく作品ということもあり、かなり興味をそそられました。もはや疑いようのない歴史的事実を否定するわけだから、一体どのような主張が否定派から繰り広げられるのか、我々のもつ歴史に対する既成概念をひっくり返されるのかもしれないと興味深く観賞してみると、とどのつまりネトウヨレベルの変人に著者の内容についてイチャモンをつけられた作家とその変人との裁判ものでありそれ以上でもそれ以下でもない。我々の既成概念を覆すような何か革新的な意見が主張されるわけでもなく、また単なる法廷劇としても否定派側の主張には説得力もなく、弱いため両者の力が拮抗しておらず見ていてはらはらすることもない。事実を元にした作品なのでしょうがないのかもしれないが。
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