劇場公開日 2012年11月3日

合衆国最後の日のレビュー・感想・評価

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4.5TVドラマ「24」の原形はこれ

2018年12月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

カウントダウンの中、分割画面ののそれぞれが同時進行する
誰もが観たことがあるはずだ
そう、24の緊迫感はこの作品の映像を大いに参考にしている
元ネタと言っていいだろう
大統領、政府や軍の幹部が現場と直接連絡をとりつつ物事が進行する
警備カメラの画像を通して状況を説明する
これらも同じ構造だ

つまりそれほど密度高く緊迫感がある面白い作品ということだ
特にゴールド作戦のシーンは息を飲む素晴らしいシーンだ
邦題の「合衆国最後の日」の意味はラストシーンで明らかになる

大統領の描き方が秀逸
21世紀に実際に出現する大統領を予言していたかのようですらある
これも見どころ

ソ連との全面核戦争を避ける為の制限戦争の話がでるが、状況は21世紀になっても変わりはしない
相手が中国になって繰り返されようとしているのだ
その意味で本作は今日的な意味をまた持ち始めているのだ

原題のTwilight's Last Gleamingはアメリカ合衆国国歌「星条旗」の一節
たそがれ時の最後のきらめきという意味はラストシーンにかかるものだろう
また冒頭とエンドロールにかかる曲は黒人人気歌手ビリー・プレストンの「My Country, 'Tis of Thee」
これは別名「America」と呼ばれアメリカ合衆国の愛国歌の一つで、「星条旗」が採用されるまでは、事実上のアメリカ国歌だった

アメリカの理想はこのような暗黒面を秘めているのだという皮肉のつもりでのタイトルであり挿入歌なのは明白だ
本作はそのような製作意図だったのかもしれない
そのような政治的見方は当時の思想的な流行でもあった

しかし、制限戦争の考え方が本当に冷戦を核戦争に至ることなく勝利した現実
そして911を体験し、テロ戦争を経て、そして今中国と北朝鮮の脅威に直面している21世紀の現代に於いてはどうだろう
それでもアメリカの理想を未来に生存させるためなら、それも必要なことかもしれないと思える時代に変貌してしまったのだ
されに言えば今は無人機がモニター画面越しに戦い米国の兵士を殺さない戦いをする時代になってしまった
40年という時間は、世界を取り巻く現実をそれほど当時と変えてしまったのだ

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あき240

5.0ホラーより怖い

2016年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

知的

アメリカの核ミサイル基地に脱獄囚4人が侵入、制御室を乗っ取り、9基のミサイルを脅しに使い、大統領と交渉する。
犯人の一人(バート・ランカスター)はアメリカ軍の将軍までやった人だが、軍の犯した致命的なミスを公表しようとして、収監されてしまった人物だった。
怖いのはホワイトハウスでの安全保障会議の内容で、フィクションとはいえ、背筋の凍る思いだ。

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いやよセブン