劇場公開日 2017年7月29日

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「満島ひかり覚悟の演技」海辺の生と死 カメさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0満島ひかり覚悟の演技

2019年2月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:4.0
私はこの作品を見て初めて心底、戦争が憎く、そして当時のアメリカを恨みました。
数多の特攻隊や戦争映画がありますが、そういった気持ちになるのは初めてです。
このテーマは時代がどんなに移り変わっても、伝えいく必要がある普遍的なテーマだと感じます。選択肢が無いまま死んでいった人達の為に。
選択肢が無くなった若い2人の恋。それは死という絶対的な事柄を前に、2人を盲目的にさせたのか、それともよりクリアに真っ直ぐな気持ちさせたのか。おそらく後者であると感じる。
満島ひかりの真っ直ぐな演技が胸に刺さり、当時の現実がリアルに押し寄せる。
虫や鳥は今日も変わらず鳴き続ける。波は変わらず今日も寄せては返す。島民だけが自分達が決めたルールで死んでいく。
選択肢が無い、選択肢がないのですよ。村人の声が聞こえてくる。

カメ