劇場公開日 2017年6月24日

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「ずっと、君と」いつまた、君と 何日君再来(ホーリージュンザイライ) 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

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2.5ずっと、君と

近大さん
2018年10月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

単純

幸せ

向井理が自身の祖母の手記を、企画・主演で映画化。
てっきり著名な人なのかなと思ったら、ごく普通の一般人。
話もよくある戦後の家族の苦労話。
なので、赤の他人と言ったらアレだけど、何で向井理の祖父母の話を映画で見せられてるのかなぁ…と、ついついひねくれて思ってしまう。
しかし、誰の身にも置き換えられる庶民視点で、見易く、悲喜こもごもに共感出来る。

よくある…と言ったが、波乱万丈。と言うか、苦労の連続しかない。
祖母・朋子と祖父・吾郎の若かりし頃。プロポーズからスタート。
日本と中国の国交に携わる吾郎の輝かしい仕事で、南京へ。
が、戦争で引き揚げ。
朋子の愛媛の実家に身を寄せるが、厄介者扱い。加えて、吾郎の家族の訳ありの過去で邪険にされる。
愛媛を出て、裸一貫で再スタート。茨城~福島を転々とする。
職を得るも、吾郎の怪我、会社の不祥事で幾度も職を失う。
夫婦で小さな店を始める。思いの外繁盛するが、それも最初だけ。すぐに客足が遠退く。
知人を頼って、大阪へ。
働きぶりが評価され、新しく造る工場を任される話も。
やっと軌道に乗ったと思いきや、またまた不幸が襲う。
さらに、吾郎の身を、家族と同じある病が…。

劇中の台詞で「生きていくとは面倒」とあるが、そう思ってしまうのも無理はない。
どれだけ職を失い、どん底に落ちた事か。
吾郎は普段は穏やかだが、暴れたりはしないものの、あまりの不幸ぶりに酒に溺れる事もしばしば。
自分の不甲斐なさに、ある時別れを切り出す…。

苦労の連続だが、その中にも確かにささやかな幸せもあった。
苦楽を共に歩み、その夫婦愛と絆は絶対的なモノ。
苦労と不幸とどん底が襲いかかっても、二人が離れる事は絶対無い。
朋子にすれば吾郎が居ない人生なんて考えられないし、吾郎からしても朋子が居ない人生なんて考えられない。
死が二人を分かつまで…。
それは思いがけず、目前に…。

朋子役の尾野真千子はさすがの好演。
向井理も自身の祖父を熱演するが、ちと演技力の差を感じてしまった。
キャストではやはり、現在の朋子役で映画では本作が遺作となった野際陽子。改めて、合掌。

苦労を重ねた祖父母が居て、それを覚えてる親が居て、孫に当たる自分(向井理)は今人気俳優に。
人生や家族はどうなるか本当に分からない。
祖父母の人生は幸せだったんじゃないかと思う。
とあるシーン…。
子供たちが一人立ちしたら、二人で海外旅行をしよう、と。
それは残念ながら実現出来なかったが、別の意味では叶った。
描かれたその夢に、胸がジ~ンとさせられた。

悪くはない作品ではあった。
でも、映画でなくとも、2時間のTVSPでも充分のような…。
画に描いたような普遍的な夫婦愛の物語。
画に描いたような可もなく不可もなく。

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近大
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