「ぜひ「ライトスタッフ」とセットで。」ドリーム バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)
ぜひ「ライトスタッフ」とセットで。
アメリカがソ連が有人宇宙飛行を競ったマーキュリー計画の裏話。あくまでもマーキュリー計画を表とすれば、の話ですが。
「オデッセイ」でも似たことを感じたのだが、“宇宙”が世界の人々の夢や希望であった時代が確かにあって、そこに向けて世界の叡智が結集されていた。本作では人種差別や女性差別、冷戦といった要素が加わっているが、観ている側も想いを託せる物語だと思う。そういう世界共通の夢がすっかり失われてしまった昨今だからこそ、苦境に立ち向かうヒロインたちの姿に眩しさと羨ましさを感じながら観た。
いささか物足りなかったのはCGが多用されているでロケット発射周りの映像だが、これはマーキュリー計画映画の正編と呼ぶべき「ライトスタッフ」が補完してくれる。大きなひとつの物語としては「ライトスタッフ」「ドリーム」「フロム・ジ・アース」で一つのシリーズと考えていいので、一気見するのも楽しそうである。
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