劇場公開日 2017年9月9日

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「死刑が一番冤罪が多いことを知る人は少ない」三度目の殺人 アサシンさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0死刑が一番冤罪が多いことを知る人は少ない

2018年12月9日
PCから投稿

昔、東大教授で最高裁判事でもある団藤重光は言いました。
死刑は廃止すべきだと。
無実の人は当然否認します。
すると、反省していないと罪は重くなり死刑になるのです。

この映画では、保険金殺人の犯人、妻の斎藤由貴は被害者になります。
被害者は娘である広瀬すずをレイプしまくるのですが、広瀬すずが役所に相談することにより、役所と広瀬すず共同して父を殺そうとするのです。
しかし、現実は、広瀬すずと斎藤由貴が犯人なのです。
役所は無実ですが、自分に価値がないと思い、ヤケクソで死刑になるのです。
有り得ないと、思うでしょうが、投げやりになる人は数多くいます。
自殺する人が多い日本ではなおさらです。

この映画は、そのような現実を見据えた素晴らしい作品です。
今まで、福山雅治の演技について疑問視していましたが、すいません、最高の役者でした。
広瀬すずもこれほどまでに真摯に演じられるって思いもよりませんでした。
日本の映画もこんなに素晴らしいと誇らしくなりました。

アサシン