劇場公開日 2017年1月28日

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「何だかんだで今回も楽しめた、5作目でも全然飽きない」人狼ゲーム ラヴァーズ スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5何だかんだで今回も楽しめた、5作目でも全然飽きない

2017年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

ド嵌りするところまではいかないものの、何だかんだで見てしまうシリーズ、さすがに5作目ともなるとそろそろ飽きそうなものですが、このシリーズは全然飽きません、確かにマンネリ化している部分もありはしますが、でもそこも含めて面白い的な、ある種中毒性のあるシリーズですね。
低予算のシチュエーション・サバイバル・スリラーなんで、突っ込みどころや細かいところが気になってしまう方はきっとダメだと思うのですが、もう5作目ですから、それは仕方ないと割り切って見ている方が大半だと思うので、勿論好みの差はあれど、まあ今回も十分楽しめる内容ではあったかと思いましたよ。

さて今回、まず今までと違う要素で言えば、参加者全員が人狼ゲーム経験者だったことでしょうか。
と言うことは、人狼だったにせよ村人だったにせよ、あの壮絶なサバイバルを生き残った猛者達と言うことで、大袈裟なぐらいにオドオドした人がいないことと、回りくどい説明が必要なかったことでスムーズに話がスタートしたのは私的好ポイントでした。
経験者ならではの駆け引き、思考、それから残虐性もアップ、ただ経験者だからこその理論を披露するも自分が指名されると無駄なあがきをしてしまうのは、やはりそこは人間の性なんでしょうか、ウザったいと言えばウザったいのですが、もしも自分がその立場だったら、やっぱり潔く死なないで恨み節タラタラだろうからなぁ・・・(苦笑)
それと今回投票で指名された者を皆で殺害しなくてはならないパターンに戻っていたのは、無駄に時間が掛かって私的には少々マイナス要素だったかも。

新要素で言えばもう一つ、役職にキューピットと恋人が増えましたね、狐やら狂人やら、毎度新要素を注入してマンネリ化を防いでいますが、今回もまた新たな推理要素が盛り込まれ、ちょっと複雑化、とは言え、今回は最初から人狼とキューピットと恋人が見る者に誰か明かされた状態で始まるので、むしろ推理要素は薄かったでしょうかね。
サスペンス・バイオレンス重視の作風は賛否ありそうですが、まあこれはこれで楽しめましたよ、ドキドキ度はやや薄めでしたが、その分各人のドラマが濃かったりして、過去作よりも感情移入度高めで楽しむことが出来ました、今までには無かった運営側サイドの話も盛り込まれ、過去作とはまたテイストが若干変わってきたのも特徴的でしたね、次回作にも影響しそうな雰囲気で、今後がまたより一層楽しみになってきました。

結末はある程度想像通りだったな・・・と思わせといて、そう来ましたかな結末にはちょっとビックリ、ドラマ要素をより多く盛り込んだのは、そう言った訳だったんですね、次回以降に含みを持たす結末にはある程度満足、勿論ご都合主義的部分は多分にありましたが、まあそこはご愛嬌と言ったところで。
しかし主人公を演じた古畑星夏の力強さはインパクトありましたね、このストーリーのヒロインに見合う存在感を見せてくれたと思いました、このシリーズには珍しく男側の池田純矢も十分存在感を示したでしょうか、役者陣の演技の質はシリーズ1、2を争う出来だった印象です。
恒例のエンドロールでの役職紹介は、大体の人の役職が既に何であるか分かっていた為、特に驚きが無かったのはちょっと残念、でも全体的には今回も何だかんだで楽しめたシリーズ5作目でした。

スペランカー