「弱者に冷淡な母国に対する、静かな強い怒り」わたしは、ダニエル・ブレイク AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)

わたしは、ダニエル・ブレイク

劇場公開日 2017年3月18日
全122件中、118件目を表示
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弱者に冷淡な母国に対する、静かな強い怒り

ケン・ローチ監督が引退宣言を撤回してこの映画を作ったのは、英国の福祉制度があまりに官僚的で冷淡で、救うべき弱者を逆に苦しめていることに怒り、声を上げずにはいられなかったからだ。

手当を受けるための申請手続きが煩雑で、理不尽で、非人道的。まるで無間地獄のように、際限なく弱者を消耗させ、追い込んでいく。同情するのは無駄と言わんばかりの役人たちの冷たい態度が、弱者をさらに傷つける。

重く苦しい社会派ドラマだが、主人公のダニエル・ブレイクと、2人の幼児を抱えるシングルマザー・ケイティの交流が救い。困ったときの助け合い、支え合いは人が決して失ってはならないものだ。

出来事を淡々と描く語り口。BGMもほとんどないが、ここぞというところで静かに響く。これがまた効果的だった。

AuVis
さん / 2017年3月19日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  泣ける 悲しい
  • 鑑賞方法:試写会
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