劇場公開日 2017年2月28日

「「被害者意識」の言葉の重さ」アンダーカバー よしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5「被害者意識」の言葉の重さ

2020年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ネオナチ組織に潜入したFBI捜査官の苦悩を描く物語。

地味ですが、とても良く出来た作品でした。
白人至上主義の不気味さ、テロの脅威。そして潜入捜査の緊迫感と苦悩。それらが良く描かれています。

ダニエル・ラドクリフの演技が秀逸です。同僚から認められず自閉気味になる捜査官、問い詰められ恐怖で目を泳がせる様子、憤り上官に食ってかかる形相。それらが良く演じられています。

ラストにある「被害者意識」の言葉が、主人公と私の心を打ちます。「どんでん返し」ではありませんが、私には映画全体の印象をひっくり返す程のインパクトがある言葉で、私のこの映画への評価を決定付けました。

全般的に地味で小難しく、山場も少ない映画ですから、観る人を選ぶ作品かもしれません。しかし、私的評価は高く印象深い作品でした。

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よし