劇場公開日 2017年9月30日

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「原作の悪役の魅力を引き出したオリジナルシーン」亜人 ローチさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0原作の悪役の魅力を引き出したオリジナルシーン

2017年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

物語の理屈や、人物の感情の移ろいよりも体感を重視して、最後まで飽きさせることはない。現代のブロックバスターの作り方をとても良く研究して作っていると感じる。冒頭の派手な見せ場から、最後まで飽きさせない作りは見事だ。アニメ版も完成度が高かったが、全く見劣りしない出来だ。

本作は、原作漫画からして悪役が光る作品なのだが、綾野剛が見事に演じきった。あの存在感は例えるなら『ダークナイト』のジョーカーだろうか。主役の佐藤健も良いのだが、完全に喰っている。

原作・アニメにない追加シーンが悪役の佐藤の魅力を高めている。佐藤をママチャリに乗せたのは素晴らしいアイデアだ。オリジナルシーンによって、原作のキャラの魅力を引き出せるというのは、作品の理解が深い証拠。あれがあったから作品の説得力が多いに増した。

杉本穂高