劇場公開日 2017年6月1日

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「字幕がかすんでよく見えない・・・それは老眼!などとネタを考えていたら、ローガンも老眼鏡を手に取ったぞ!」LOGAN ローガン kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0字幕がかすんでよく見えない・・・それは老眼!などとネタを考えていたら、ローガンも老眼鏡を手に取ったぞ!

2019年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 2029年。リムジンの運転手をしているローガン=ウルヴァリン=ジェームズ・ハウレット(ヒュー・ジャクマン)。南北戦争の頃から生きているんだから、すでに200歳くらいになっているはず。いつも咳をしてるし、足を引きずってるし、何より不死身所以の治癒能力がかなり衰えている。暴漢に絡まれたときなど、簡単にやっつけちゃうのに撃たれた傷は中々治らない。そんな老いぼれローガンは、メキシコ国境近くで吸血鬼みたいな体質のキャリバンと共にチャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)の世話をしていた。

 ある時、ガブリエラという看護師の女性から少女ローラ(ダフネ・キーン)をノースダコタ州の“エデン」まで送って欲しいと頼まれる。最初は断ったローガンだったが、ガブリエラが殺され、ローラを執拗につけまわすピアース(ボイド・ホルブルック)によって住処を襲われたため、実は娘だと知らされたローラを送り届けるという仕事を引き受ける。途中、親切なマンソン一家に招かれるが、そこでチャールズとマンソン一家は殺されてしまう。

 21世紀になってからミュータントはほとんど生まれていないという設定。そんな希少価値のあるミュータントたちを一網打尽にしようとするピアースたち。悪党どもを振り切りながら目的地に向かうというロードムービーでもあるのだ。老い先短いローガンが自分のDNAを持っているローラに全てを託すような印象が残る。さらに、目的地“エデン”に到着してミュータント仲間に迎え入れられたローラは、治癒能力を持ち直す薬をローガンに与えて、カナダ国境を目指す。しかし、まだまだ悪党どもは追いかけてくるのだった・・・

 中盤に西部劇『シェーン』を使っているのですが、どこかにオマージュされているかとワクワクさせられるものの、結末は違っていた。Xメンシリーズを愛するファンにとっては号泣必至。ラストには墓標の十字架を斜めにして“X”を表すなんて、かなり記憶に残りそう・・・

kossy