劇場公開日 2017年5月13日

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「ミッチーの顔芸が素晴らしい」サクラダリセット 後篇 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ミッチーの顔芸が素晴らしい

2021年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 「浅井ケイには手を出すな!」と管理局内の対策室室長・浦地が指令を出す。そして咲良田市から能力すべてを消し去ろうとしている計画を知る浅井達高校生。前篇では蘇った相麻菫が自分を再生することはわかっていたという。さらに彼女は前と同じスミレではなくアンドロイドだと告白したため困惑する浅井だったが・・・

 リセットとセーブ、そしてコピー等という能力を使ったチームプレイと管理局の複雑な能力との対峙。中でも加賀谷のロックと解除が絶妙だった。かなり面倒くさい能力のやりとりや、だまし騙されるといった展開は頭を混乱させてくれる。一発で理解しろというのも無理があるが、結末から推測できるので、よしとしよう。

 序盤には暴走した能力によって大規模な崩壊のシーンも見られたので、これで楽しめるかな?と思ったのですが、結局は能力の論理的対決にとどまってしまった。しかも、子供たちの回顧シーンがあったため、誰なのか全くわからない。これがややこしくしていたのだろう。意外な人物の過去だとわかり、なるほどなぁ~と思ったけど、かなり作者によるずるいプロットだと感じた。

 まぁ、緊迫感はないし、大きな事件もおざなりになっているし、登場キャラに対していかに感情移入できるかどうかが評価の分かれ目。結局は恋愛模様による影響が大きかったし、街の中だけの物語なのでスケールも小さい。独裁者がどうのこうのという議論もあったが、おっさん的意見としてはこんな能力なんて妄想だけにとどめておきたいものだ・・・

kossy