いのちのかたち　画家・絵本作家　いせひでこ

解説

東日本大震災の被災地に残された倒木に「いのち」を感じ取った画家で絵本作家のいせひでこの4年間におよぶ創作の過程を追ったドキュメンタリー。東日本大震災で300人もの人が犠牲となった宮城県亘理町。かつては美しい海岸で知られた吉田浜の集落は、津波により壊滅状態となった。画家のいせひでこは被災地で筆をとることができなかったが、亘理町に残された1本のクロマツに向き合うと、自然とスケッチ帳を取り出し、スケッチを描き始める。監督は「風のかたち」「大丈夫。」「傍　かたわら 3月11日からの旅」など、日常を切り取ったヒューマンドキュメンタリーを数多く手がけている伊勢真一。

2016年製作／82分／日本
配給：いせフィルム