劇場公開日 2017年1月7日

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「歴史が動いた瞬間。淡々とした中に秘められた、確固たる信念。」アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5歴史が動いた瞬間。淡々とした中に秘められた、確固たる信念。

2017年1月18日
PCから投稿

悲しい

難しい

寝られる

【賛否両論チェック】
賛:四面楚歌で困難な状況にあっても、自分が信じる正義を貫こうとした主人公を通して、その意義や厳しさを改めて感じさせられる。
否:描写はかなり地味で、主人公を取り巻く人間模様を中心に話が淡々と進むため、思わず眠くなってしまいそう。

 戦後の混乱期において、心ない市民からは目の敵にされ、身内からも失脚を虎視眈々と狙われる四面楚歌の状況下にあっても、臆することなく自らが信じる正義のために戦い続けた主人公の姿が、淡々としたストーリーの中で輝きを放っているようです。同時に、正しいと思う行いをすることがいかに難しいか、その厳しさも痛感させられるようで、思わず考えさせられてしまう内容でもあります。
 ただ展開そのものは、非常に静かな雰囲気で進んでいくので、思わず眠くなってしまうかも知れません(笑)。
 何はともあれ、戦後のドイツの方向性を決めたといっても過言ではない、非常に興味深い人物にまつわる内容ですので、是非チェックしてみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド